顎の違和感は歯医者に相談を!顎関節症の症状と治療法について

2024/05/15 【】

皆さん、こんにちは。
倉敷の歯医者【ウィステリアデンタルオフィス】です。

 

日常生活を送る中で、「口を開けにくい」「顎関節がカクカクする」といったような違和感はありませんか?

 

平成28年(2016年)の歯科疾患実態調査では、口を大きく開け閉めしたときに「顎の音がするか」「痛みがあるか」という質問に対して「はい」と答えた方の割合は、女性において高い傾向にありました。
特に、20〜24歳の女性では、41.7%の方が「顎の音がする」、13.9%の方が「痛みがある」と答えていて、多くの方が顎の違和感にお悩みであるということがわかります。

 


(参考: 厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査結果の概要」p32、33より) >

 

顎になんらかの不調が出ている場合は、「顎関節症」の疑いがあります。
顎関節症はひどくなると外科手術が必要になることもありますので、できるだけ早く治療を始めることが大切です。

 

「顎のお悩みはどこに相談すればいいかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。
顎の不調は歯科医院にご相談ください。

 



谷村	博史 院長
谷村 博史 院長

谷村 博史 院長

倉敷市の【Wisteria dental office】院長の谷村 博史です。
当院では初診からすぐに治療をすることはいたしません。
まずはカウンセリングで患者さんのお悩みやお気持ちを理解することから始めます。
そして患者さんと一緒に治療の計画を立て、ご希望も考慮しながら段階を踏んで治療を進めていくことを徹底しています。
患者さんの歯への健康意識も年々高まっているかと思いますが、当院では歯が悪くなる前の「予防」「定期検診」に力を入れております。定期的に当院に通っていただくことで、将来の歯の残存率を高め、何歳になっても健やかな状態を保っていただきたいと考えています。

医院名:Wisteria dental office
所在地:〒701-0115 岡山県倉敷市二子201−1
監修者:谷村 博史 院長



 

あなたの顎は大丈夫?セルフチェックしてみましょう


顎関節症の症状はさまざまで、ご自身で気付いていない方もいらっしゃいます。
症状をそのままにしてしまったために悪化するケースも少なくないため、定期的にご自身でチェックするようにしましょう。

 

次の項目に当てはまるものが多ければ多いほど、顎関節症のリスクが高いといえます。
一つでも当てはまるものがあれば、歯科医院を受診してください。

 


・かみ合わせが変わったように感じる
・顎を動かすと痛い
・口を開け閉めするときに痛みがある
・口を開けたときに上下の顎がズレている
・人差し指・中指・薬指の3本を縦に揃えて口に入れられない
・耳の前やこめかみの辺りが痛い
・硬いものを食べると顎が痛くなる
・口を開けると顎関節から音がする

 

 

顎関節症とは

顎関節症は、顎の関節と周りの筋肉の問題によって起こります。

 


・顎付近に痛みがある(顎関節痛・咀嚼筋痛)
・口を開けにくい(開口障害)
・顎を動かすと音が鳴る(顎関節雑音)

のうち、一つ以上の症状があり、顎関節症以外に原因がないときに顎関節症と診断されます。

 

日本では顎関節症は、むし歯・歯周病と並ぶ「第三の歯科疾患」で、半数が一度は経験するといわれるほど、私たちにとって身近な病気なのです。
代表的な3つの症状について、詳しくご説明します。

 

口を開けると痛い

顎関節症の痛みは、顎関節の痛みと咀嚼筋の痛みに分けられます。
どちらかだけが痛む場合もあれば、両方に痛みが出るなど症状はさまざまです。

 

顎関節は耳の前にあるため、顎関節に問題が生じると耳の辺りが痛くなることがあります。
耳の辺りが痛くなると、耳の疾患や頭痛と勘違いしてしまう方もいらっしゃるでしょう。
顎関節症による痛みは、口を開けたときやものを噛むときに限定されていて、何もしていないときに痛みを感じることはほとんどありません。
口を開けたときに耳の辺りが痛む場合は、一度歯科を受診しましょう。

 

顎を動かすと音がする

歯科疾患実態調査では、「口を大きく開け閉めしたときに、顎の音がする」と答えた方は、「痛みを感じる」と答えた方よりも多く、6歳以上のすべての年代で症状がみられます。


(参考: 厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査結果の概要」p32、33より) >

 

音の鳴り方は人によってさまざまで、「カクカク」「コキコキ」「ゴリゴリ」「ジャリジャリ」と表現されます。
雑音だけの場合は治療を行わないケースもありますが、ご自身では判断が難しいこともあるかと思いますのでお早めにご相談ください。

 

口を大きく開けることができない

顎関節の内部にある関節円板がずれることで関節の動きが妨げられて、思うように口が開けられないことがあります。
また、痛みや違和感から顎関節を使わないでいると、動きがさらに制限されてしまうことがあります。

 

 

顎関節症になる原因


顎関節症の原因は、お一人お一人で異なります。
一つだけでなく複数の要因が重なっていることもあります。

 

かみ合わせの異常

かみ合わせの異常をそのままにしていると、下顎の運動がコントロールされなくなり下顎の位置が次第にズレます
下顎の位置がズレたことによって関節円板にもズレが生じて、顎の開閉時に痛みや違和感が出るのです。

 

ストレスや緊張

緊張やストレスを感じると、顎周りの筋肉も緊張して、かみ合わせが乱れやすくなります。
それに伴い、顎関節に大きな負担がかかり、顎関節症となるケースがあります。

 

日常的なクセや習慣

日常的なクセや習慣にも、顎関節症になる原因が隠れている可能性があります。
次のようなクセや習慣がある方は注意が必要です。

 


・日中無意識のうちに歯を食いしばっている
・就寝中に歯ぎしりをしている
・片方だけで噛む
・頬杖をよくつく
・うつぶせで寝ている
・唇をかむ
・舌で歯を押す
・猫背になっている

 

これらはすべて、顎関節にとって負担となる行為です。
そのため、長期的に継続していると「顎関節症」を引き起こす原因となります。
「クセだから」とそのままにするのではなく、できるだけ早く改善することが大切です。

 

ケガや衝突などの外傷

交通事故やケガ、スポーツなどで受けた外傷によって、顎関節症になることもあります。
下顎骨は構造的に頭蓋骨からぶら下がった状態であるため、外からの力には弱いという特徴があります。
ちょっとした衝撃でも、下顎の位置がズレて顎関節症になる恐れがあるのです。
何かおかしいと感じたら、すみやかに歯科を受診して問題が無いかを確認するのがおすすめです。

 

 

顎関節症は自然に治る?放っておくとどうなる?


顎関節症になっている原因にもよりますが、生活環境を改善することで顎関節の症状が改善されることもあります。
痛みや違和感がおさまらない場合は、適切な治療を受けましょう。

 

治療せずにそのままにしていると、痛みが強くなり、日常生活に支障をきたす恐れがあります。
食事や会話が思うように行えなくなるだけでなく、痛みや音などが原因でストレスが増幅します。
さらに、全身の健康状態にも悪い影響を及ぼす可能性があるのです。

 

肩こりや頭痛

顎関節症が重症化すると、顎の周りの筋肉が緊張状態となります。
顎の筋肉と肩の筋肉の一部はつながっているため、肩や首周りの筋肉も緊張し、肩こりや頭痛の原因となるのです。

 

目や耳の違和感

目や耳にも影響が出ます。
噛むときの筋肉の上に視神経が通っています。

 

さらに、顎の周囲の筋肉は目の周辺の筋肉ともつながっているため緊張が伝わり、疲れ目や瞼のけいれんを引き起こすのです。

 

また、顎関節は耳の近くにあるため、何か問題が起きると耳にも影響が出ることがあり、耳鳴り・めまいの原因となる可能性もあります。

 

 

顎関節症の治療法について

当院では、

・患者さんへの問診
・顎の動きの検査
・顎や咀嚼筋の痛みの検査
・レントゲン検査

を行ったうえで、顎関節症の診断を行います。

 

ストレスなど心理的な要因で顎関節症になっているケースも少なくないため、患者さんのお話をしっかりと聞いて原因を特定し、症状に応じた治療をご提案します。

 

痛み止めの処方

痛みが強い方には、痛み止めを処方します。
痛みをそのままにしていると、かばおうとして余計に顎関節に負担をかける恐れがありますので、無理せずに痛み止めを服用してください。

 

軽度の顎関節症であれば、痛み止めを飲んで様子を見ているうちに症状がおさまることもあります。
ただし、あくまでも痛みを抑えるための処置で、根本的な治療法ではありませんので、しっかりと原因にアプローチする治療を行って再発しないように努めましょう。

 

かみ合わせの調整

かみ合わせが原因となっている場合は、かみ合わせを調整する治療が必要です。
被せ物や詰め物の状態に問題ある場合は調整や交換を行います。
歯並びの改善が必要だと判断した場合は、矯正治療をご提案することもあります。

 

マウスピースの装着


歯ぎしり・食いしばりのクセによって顎関節に負担がかかっている場合は、就寝時に治療用のマウスピース「ナイトガード」を装着して症状の緩和をめざします。
マウスピースを装着する目的は、顎関節や顎の周辺の筋肉への負担を軽減し、顎関節を適切な位置へと導くことです。
歯科医院で製作する「ナイトガード」は、快適で耐久性のある素材を使用して、お一人お一人のお口に合わせて製作します。
そのためしっかりとフィットし、市販されているものよりも高い効果が期待できるのです。

 

歯ぎしりや食いしばりは、無意識で行っていることが多く、自覚のない方もいらっしゃいます。
マウスピースを装着することで、歯ぎしりや食いしばりをしているかどうかを確認することも可能です。
歯ぎしりや食いしばりは体重の倍以上の強い力が特定の場所にかかることで、顎関節はもちろんのこと、歯や歯ぐきにも負担をかけます。
歯が摩耗したり、グラグラしたりと、歯そのものにダメージを与えているのです。
歯や顎関節を保護して、良質な睡眠を確保するためにも、マウスピースの装着をおすすめしています。

 

 

顎の違和感はウィステリアデンタルオフィスにご相談ください


倉敷の歯医者【ウィステリアデンタルオフィス】では、患者さんお一人お一人のお話を丁寧におうかがいします。
顎関節症が悪化すると外科手術が必要となることもあるため、注意が必要です。
当院では、丁寧なカウンセリングで原因を特定し、生活習慣を改善するアドバイスやかみ合わせの調整を行います。

 

症状を緩和するためのマウスピースをオーダーメイドで製作していますので、気になることがある方は、お気軽にご相談ください。

 

当院へはお車でのご来院が便利です。
国道389号線沿いにあり、駐車場は12台分完備しています。
岡山方面からお越しの方は、交差点を右折して、西側入口よりお入り下さい。


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