インプラント治療は何歳まで受けられますか?シニア世代の歯科インプラント治療について

2024/04/27 【】

皆さん、こんにちは。
倉敷の歯医者「Wisteria dental office(ウィステリアデンタルオフィス)」です。

 

歯を失う原因の第1位と第2位は、歯周病とむし歯です。

 


(参考: 厚生労働省eヘルスネット「歯の喪失の原因」より) >

 

歯周病やむし歯で歯を失う可能性は、年齢に関係なく誰にでもあります。
歯を失ったら、

・入れ歯
・ブリッジ
・インプラント

などで、できるだけ早く歯を補う必要があります。

 

令和4年(2022年)の「歯科疾患実態調査」では、15歳以上の49.6%が、失った歯を補う「補綴物(ほてつぶつ)」を使用していて、もっとも多く使用されているのがブリッジです。

 


(参考: 厚生労働省「令和4年歯科疾患実態調査結果の概要」p16より) >

 

ブリッジや入れ歯は保険が適用されることから、多くの方から選ばれています。
ただ、保険治療は、あくまで失った歯の機能を補うことを目的とします。
そのため天然の歯のような見た目や噛み心地を再現することは難しいのが現状です。

 

そこで注目されているのが、インプラントです。
インプラント治療では、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根である「インプラント体」を埋め込み、人工歯を支えます。

 

ただし、インプラント治療は外科手術を伴うため、誰にでもできるとは限りません。
特に体力が衰えてくるシニア世代では、「インプラント治療を行えるのか」と不安に感じている方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、シニア世代のインプラント治療について詳しくお話しします。

 



谷村	博史 院長
谷村 博史 院長

谷村 博史 院長

倉敷市の【Wisteria dental office】院長の谷村 博史です。
当院では初診からすぐに治療をすることはいたしません。
まずはカウンセリングで患者さんのお悩みやお気持ちを理解することから始めます。
そして患者さんと一緒に治療の計画を立て、ご希望も考慮しながら段階を踏んで治療を進めていくことを徹底しています。
患者さんの歯への健康意識も年々高まっているかと思いますが、当院では歯が悪くなる前の「予防」「定期検診」に力を入れております。定期的に当院に通っていただくことで、将来の歯の残存率を高め、何歳になっても健やかな状態を保っていただきたいと考えています。

医院名:Wisteria dental office
所在地:〒701-0115 岡山県倉敷市二子201−1
監修者:谷村 博史 院長



 

シニア世代でインプラント治療が注目されている理由

2022年の歯科疾患実態調査によると、インプラントを装着している方は、70歳以上75歳未満に多いことがわかっています。
インプラントは適切なメンテナンスを行えば15年以上は問題なく使用できるとされています。

 


(参考: 厚生労働省委託事業歯科保健医療情報収集等事業「歯科インプラント治療のためのQ&A」より) >

 

人生100年時代となり、いつまでも食事や会話を楽しみたいとお考えの方には、見た目や噛み心地の満足度はもちろんですが、長く使用できるといった点からも、インプラント治療は人気があるのです。
シニア世代のインプラント治療には、次のようなメリットがあります。

 

咀嚼(そしゃく)力が向上する


インプラントは顎の骨に直接人工歯根を埋め込んで固定するため、しっかりと安定し天然の歯と同じ程度の噛む力が再現されます。
入れ歯やブリッジでは噛む力が低下し、やわらかくて消化のよいものに食事が偏ってしまうことがあります。

 

けれども、インプラント治療では、肉などもしっかりと噛み切ることができるようになるため、食べられるものが増えて栄養バランスが整うのです。

 

また、食べものをしっかりと噛み砕けるので、胃や腸への負担を軽減できます。
栄養も吸収しやすくなり、免疫機能や身体機能を維持できるなど、全身の健康維持につながります。
何よりも、好きなものをおいしく食べられるということで、人生はより豊かに輝くでしょう。

 

会話を楽しめる


歯を失ったままでは、話している時にすき間から空気が漏れやすく、タ行やサ行などを発音しにくいと感じることがあります。
何度も聞き返されると、発音に自信が持てなくなり、会話そのものを控えるようになる方もいらっしゃいます。

 

入れ歯を装着していても、素材や作り方によってはズレたり外れたりすることがあり、うまく発音できないこともあるのです。
また、部分入れ歯のバネが目立つことで、見た目が気になって会話に集中できないということもあるでしょう。

 

インプラントはしっかりと自立するため、バネなどは不要です。
自然な見た目に仕上がるため、見た目を気にすることなく会話をお楽しみいただけます。

 

認知症のリスクを軽減できる

よく噛むことで、骨を通して脳に刺激が伝わります。
歯を補うことなく失ったままにしていると、咀嚼力が低下して咀嚼による脳への刺激が少なくなります

 

また、咀嚼能力が低下することで噛みにくい生野菜などを避ける傾向にあり、ビタミン等の栄養が不足しがちになり認知症を発症するリスクを高める可能性もあるのです。

 

ほかにも、歯を失ったことで社会的な交流が少なくなることも原因の一つと考えられています。
インプラント治療によって食事や会話を楽しめるようになることで、認知症のリスクの軽減が期待できます。

 

フェイスラインを維持できる

骨は噛む刺激が伝わらなくなると、次第に吸収されていきます。
入れ歯やブリッジでは、噛む刺激が骨に伝わりません。

 

骨が吸収されると、フェイスラインが崩れたり、口元にシワができたりすることがあります。
インプラント治療では、歯根の代わりとなるインプラント体によって、噛む刺激が骨に伝わるため、骨が痩せるのを防止します。
また、お口周りの筋肉も鍛えることが可能です。

 

 

インプラント治療は何歳までできる?

結論からいうと、インプラント治療を行うのに年齢の上限はありません。
シニア世代でもインプラント治療を受ける方は多くいらっしゃいますが、インプラント治療を希望するすべての方がインプラント治療を受けられるわけではありません。
インプラント治療を受けられないケースについて説明します。

 

顎の骨の量が少ない


インプラント治療では、外科手術で顎の骨を削って人工の歯根である「インプラント体」を埋め込んで固定します。
顎の骨の量が少ない場合や厚みがない場合は、インプラント体をしっかりと固定することができません

 

年齢を重ねるにつれて骨の量は少なくなる傾向にあります。
インプラント治療をご希望される方には、事前の検査で顎の骨の状態をしっかりと確認します。
骨の状態によっては、治療を受けられないこともありますが、骨移植や再生療法など骨を増やす治療を行えばインプラント治療が行えるケースもありますので、まずはご相談ください。

 

体力が低下している

インプラント治療では、外科手術によって、歯ぐきを開いて、顎の骨を削り、歯ぐきを縫い合わせるといった処置を行います。

 

また、手術中は、長期間お口をあけたままの状態が続きますので、外科手術に耐えられるだけの体力があることがインプラント治療の大前提です。
体力だけでなく免疫機能が低下していれば、傷口の回復が遅れることもあり、手術の成功率に影響します。

 

持病がある


シニア世代になると、持病をお持ちの方も増えるでしょう。
持病の内容や服用している薬によっては、インプラント治療の成功率が低下するため、インプラント治療を受けられない可能性があります。

 

特に、糖尿病・骨粗しょう症・心疾患・高血圧には注意が必要です。
適切な治療を行えばインプラント治療を行える可能性もありますので、担当の医師と相談しながら治療の可否を検討します。

 

メンテナンスを継続できない


インプラントは入れ歯やブリッジよりも長く使っていただけますが、メンテナンスの継続が必須です。
安定してお使いいただくためには、毎日のケアに加えて、定期的に歯科医院に通ってプロのメンテナンスを受ける必要があります。

 

インプラントの周囲に汚れがたまるなど不衛生な状態が続けば、「インプラント周囲炎」を発症し、重症化すればインプラントが脱落する恐れがあるのです。
ご自身で通院できない状態になれば、ご家族のご協力や訪問診療などのサポートが必要となります。

 

 

シニア世代のインプラント治療は「ウィステリアデンタルオフィス」にご相談ください


当院では、持病がある方やシニア世代の方も安心してインプラント治療を受けていただけるように、全身に配慮した外科処置を行っています。
シニア世代のインプラント治療は、ミドル世代のインプラント治療とくらべてリスクが高く、難しい症例が多いのは事実です。

 

特に、顎の骨の状態は年齢とともに悪化する傾向にあり、骨を増やすなどの治療が必要となるケースが多くなります。
インプラント治療を成功させるためには、インプラント治療に関する専門的な知識を持つ歯科医院で行いましょう。

 

当院の院長は、日本口腔インプラント学会インプラント専門医です。
また、日本歯科麻酔学会認定医として、治療中の痛みをなるべく軽減できるように、適切に麻酔を使用して治療を行います。
手術に対して恐怖心がある方には、鎮静剤の点滴を行い、リラックスした状態で行う「静脈内鎮静法」治療にも対応するなど、全身を管理しながらインプラント治療を行います。
恐怖心につながる音やにおいにまで配慮するなど、ご不安をできる限り和らげるように努めていますので、どのようなことでもご相談ください。

 

シニア世代のインプラント治療では、骨や全身の健康状態をしっかりと把握した上で、お一人お一人に合わせた治療計画を作成することが大切です。

 

倉敷の歯医者【ウィステリアデンタルオフィス】では、インプラント治療のメリットだけでなくデメリットも丁寧にわかりやすくご説明し、どのように治療を進めていくかを一緒に考えます。
インプラント治療が行えないと判断した場合でも、ほかの治療法をご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。

 

当院は、国道389号線沿いにあり、駐車場は12台分完備しています。
岡山方面からお越しの方は、交差点を右折して、西側入口よりお入り下さい。

 


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