【歯医者さんと一緒にむし歯予防】年齢別むし歯になりやすい場所・特徴

2024/10/17 【】

皆さん、こんにちは。
倉敷の歯医者【ウィステリアデンタルオフィス】です。

 

子育て中の皆さんは、お子さんのむし歯を予防するために、日々奮闘されていることでしょう。
「むし歯は予防できる」という考え方が広まり、むし歯になるお子さんは少なくなっています。

 

令和4年(2022年)の歯科疾患実態調査によると、14歳以下の各年齢において過去の調査とくらべたときに、むし歯を持つ方の割合は減少傾向にあることがわかります。
たとえば、5歳でむし歯になっているお子さんの割合は平成5年(2013年)には 77%でしたが、令和4年(2022年)には17.6%にも低下しているのです。
1人あたりの平均むし歯数も、平成5年(2013年)の6.2本に対して、令和4年(2022年)は0.7本でした。


参考:厚生労働省「令和4年度 歯科疾患実態調査 結果の概要」p5,6より >

 

減少傾向にあるといっても、むし歯にかかるお子さんはゼロではありません。
毎日歯を磨いているのに、むし歯を繰り返しているお子さんもいらっしゃるかもしれませんね。

 

じつは、お口の中には、「むし歯になりやすい場所」があります。
むし歯になりやすい場所は、成長とともに変わりますので、年齢やお口の状態にあわせた予防ケアを行うことが大切です。

 



谷村	博史 院長
谷村 博史 院長

谷村 博史 院長

倉敷市の【Wisteria dental office】院長の谷村 博史です。
当院では初診からすぐに治療をすることはいたしません。
まずはカウンセリングで患者さんのお悩みやお気持ちを理解することから始めます。
そして患者さんと一緒に治療の計画を立て、ご希望も考慮しながら段階を踏んで治療を進めていくことを徹底しています。
患者さんの歯への健康意識も年々高まっているかと思いますが、当院では歯が悪くなる前の「予防」「定期検診」に力を入れております。定期的に当院に通っていただくことで、将来の歯の残存率を高め、何歳になっても健やかな状態を保っていただきたいと考えています。

医院名:Wisteria dental office
所在地:〒701-0115 岡山県倉敷市二子201−1
監修者:谷村 博史 院長



 

むし歯のリスクは年齢で変わる!成長に合わせた予防法を


むし歯を効果的に予防するためには、むし歯になりやすい場所を重点的にケアすることが大切です。
年齢別の注意点と予防方法のポイントについて、詳しく解説します。

 

1〜2歳は上の前歯に注意!


個人差はありますが、生後6〜8ヶ月くらいで前歯が生えてくる方が大半です。
一般的には、まず下の前歯が2本生えてきて、次に上の前歯が2本生えてきます。
歯が生え始めたら、むし歯予防を始めましょう。
「赤ちゃんだからまだ早い」「固形物を食べていないからむし歯にならない」というわけではありません。

 

とはいっても、いきなり歯ブラシを使うのではなく、ガーゼなどを指に巻きつけて、歯の表面についた汚れを取り除いて、お口の中に歯ブラシが入ってくる感覚に慣れさせることから始めましょう。

 

1歳になるころには、上下4本ずつ、合わせて8本生えている方がほとんどです。
乳歯はやわらかく、むし歯になりやすいとされています。
この時期は、上の前歯の裏に注意が必要です。
特に、哺乳瓶をお使いの方は、哺乳瓶の先が上の歯の裏側にあたることから、ミルクの成分などが残留しやすくなります。
哺乳瓶でジュースやスポーツドリンクなど糖分が入っているものを飲ませるのは控えましょう。
1歳を過ぎたら少しずつコップで飲む練習を始めるのがおすすめです。

 

またこの時期は、前歯でかじることができるようになることから、「かじりとり」をするようになります。
かじりとりをしていると、前歯の裏側に食べかすが溜まりやすくなるため、注意が必要です。
保護者の方は仕上げ磨きをする際は、前歯の裏を重点的に、汚れをかきだすようにしてください。

 

2〜3歳は前歯と奥歯の噛む面に注意!


ほとんどのお子さんが、3歳ごろまでには、乳歯が生えそろいます。
食事の際は、前歯だけでなく奥歯を使って噛むようになるため、奥歯の噛む面に汚れが溜まりやすくなります。
特に、上の奥歯は見えにくいため磨き残しが多くなりがちです。
仕上げ磨きを行うときは、膝の上に仰向けに寝かせると上の奥歯も見やすくなります。

 

じつは、この時期のむし歯予防は非常に重要とされています。
なぜなら、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌は存在しておらず、成長の過程で、周りの大人から唾液を介してむし歯菌がお口の中に入り込み、増殖してむし歯になるからです。

 

むし歯菌がお口の中に入る時期が遅ければ遅いほど、むし歯にかかるリスクは低くなるとされています。
3歳までにむし歯菌がお口の中に入らなければ、将来的にむし歯になる確率はぐっと減るともいわれていますので、しっかりと予防に取り組みましょう。

 

4〜5歳は奥歯の噛む面と奥歯と奥歯の間に注意!


乳歯が生えそろってからしばらく経つと、「第一大臼歯」とよばれるはじめての永久歯が、歯の一番奥に生えてきます。
乳歯は小さく、生え始めは歯と歯の間にすき間が開いていますが、第一臼歯が生える準備を始めることで、少しずつ歯と歯の間が詰まるようになるのです。

 

歯と歯の間には歯ブラシの毛先が届きにくいことから、むし歯になりやすい場所とされています。
歯と歯の間に汚れが溜まってむし歯になる場合、両方の歯がむし歯になる可能性が高いため、注意が必要です。

 

歯と歯の間のむし歯は、肉眼では見えにくいため、レントゲン検査によってわかることもあります。
デンタルフロスが引っかかることでむし歯に気付くこともありますので、日常的にフロスを使用するのがおすすめです。

 

6〜9歳は生えたての永久歯に注意!


6歳ごろから、「6歳臼歯」とよばれる「第一大臼歯」が出てきます。
第一大臼歯は、初めての永久歯で、一生使うことになる歯です。
ゆっくりと生えてくるため、隣の歯と高さが揃うまでには時間がかかります。
高さが揃わないうちは、歯ブラシが届きにくく磨き残しが多くなる傾向にあります。

 

また、生えたての永久歯は溝が深く、汚れが溜まりやすいという特徴もあるため、特に注意して磨くことが大切です。
この時期になると、仕上げ磨きを嫌がるお子さんも増えてくるでしょう。
とはいっても、手先を器用には使うことはできず、しっかりと磨けるようにはなっていません。
永久歯が生えそろうまでは、仕上げ磨きを続けていただくのが理想です。
生えたての永久歯は、ワンタフトブラシで磨くのがおすすめです。

 

9〜12歳は奥歯に注意!

第一大臼歯とその手前の歯の間に注意しましょう。
第一大臼歯が生えた後、さらに奥に第二大臼歯が出てきます。
その過程で、第一大臼歯とその手前の歯の間が狭まってきて、汚れがたまりやすくなるのです。

 

 

子どものむし歯を予防するためにできること

むし歯予防の基本は毎日の歯磨き習慣です。
ただし、歯磨きだけでは完全にむし歯を予防することはできません。
毎日のご家庭でのケアと、定期的な歯科医院でのケアを併用することで、効果的にむし歯を予防できます。

 

適切な歯磨き習慣を身に着ける


「毎日歯を磨いているから大丈夫」とお考えの方も多くいらっしゃるでしょう。
けれども、お子さんのお口の中は乳歯が出てきてから永久歯へ生えかわるまで、常に変化している状態ですので、お口の中の変化に合わせて、ブラッシングも変化させることが大切です。
当院では、歯科衛生士がお子さんにもわかりやすいように、歯磨き指導を行っています。
保護者の方の仕上げ磨きのアドバイスも行っていますので、お気軽にご相談ください。
また、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやデンタルフロスを活用しましょう。

 

歯と歯の間には歯ブラシの毛先が届きにくいため、歯ブラシ1本だけで落とせる汚れには限界があり、歯ブラシだけで落とせる汚れは6割程度とされています。
歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、除去率は8割程度まで高まります。


参考:神奈川県「今日から始めるすき間ケア~毎日のむし歯・歯周病対策~」より >

 

お子さん用のデンタルフロスもありますので、お口に合うものを選びましょう。
歯ブラシやデンタルフロスなどのデンタルケア製品の選び方や使い方もわかりやすくご説明します。

 

定期的に検診を受ける


むし歯は初期の段階では自覚できる症状がほとんどありません。
そのため、気付かないうちにむし歯が進行しているケースもめずらしくないのです。

 

特に、乳歯はむし歯になりやすく、進行のスピードが速いとされています。
お子さんはお口の違和感や痛みをうまく説明できない場合もありますので、定期的に歯科医院でお口の状態をチェックすることで、むし歯の早期発見に努めましょう。

 

初期の段階で発見できれば、軽い治療ですむ可能性が高く、治療の負担を軽減することができます。
定期検診を欠かさず受けることで、治療の必要ない健康なお口を作りましょう。

 

プロのケアを受ける

歯科医院では、お子さんのお口の状態に合わせた予防処置をご提案します。

 

・フッ素塗布

むし歯予防に効果があるフッ素(フッ化物)を歯の表面に塗布します。

 

フッ素には、
・歯質を強化する
・初期むし歯を修復する
・むし歯菌の活動を抑える
働きがあります。

 

生えたての歯はフッ素を吸収しやすいので、歯が生えたらフッ素を塗るようにしましょう。
フッ素は時間が経つと効果が薄れますので、定期的にフッ素を塗布することが大切です。

 

・シーラント

乳歯の奥歯や生え始めの永久歯の溝を、歯科用のプラスチック樹脂で埋めます。
凹凸がなくなることで、歯磨きがしやすくなり、汚れがたまりにくくなります。
ただし、シーラントを行うことで、内部が見えなくなるため、定期的にメンテナンスに通って状態をチェックすることが必要です。

 

また、何かの拍子でシーラントが外れてしまうこともあります。
シーラントを行ったからむし歯にならないというわけではありませんので、定期的に歯科でチェックを受けましょう。

 

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h2>お子さんのむし歯予防は「ウィステリアデンタルオフィス」にご相談ください


乳歯がむし歯になると、永久歯もむし歯になる可能性が高くなります。
また、永久歯の歯並びにも影響をおよぼす場合がありますので、「乳歯はいずれ抜けるからむし歯になっても大丈夫」とは思わずに、むし歯予防に取り組みましょう。
小さなころに身につけた「歯を大切にする習慣」や「こまめに歯医者に通う習慣」は、大人になっても持続しやすいでしょう。

 

当院では、お子さんも楽しく歯科医院に通えるように、さまざまな工夫を行っています。
おもちゃで遊んだり本を読んだりできるキッズスペースを完備しています。
また、ベビーカーのままお入りいただける個室の診療室を4部屋ご用意していますので、ご家族の皆さんでお越しください。

 

ウィステリアデンタルオフィス」は県道389号線沿いにあり、駐車場は12台分完備しています。
岡山方面からお越しの方は、交差点を右折して、西側入口よりお入りください。


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