インプラントか入れ歯かブリッジかどっちを選ぶ?〜失った歯を補う治療に迷ったとき〜

2023/04/17 【】

皆さん、こんにちは。
倉敷の歯医者「Wisteria dental office(ウィステリアデンタルオフィス)」です。

  

失った歯を補う治療法は「インプラント」「入れ歯」「ブリッジ」の3種類の選択肢があります。
いざ治療が必要になったとき、どの治療法を選べばいいか、お悩みではありませんか?

  

将来の健康にも関わる大事な治療の選択であるため、迷うのも無理ありません。
今回は、それぞれの装置の特徴や、治療方法を選択する上で考慮したいポイントを8つお伝えします。

  

また、治療の選び方だけでなく、長持ちさせる上でどのようなことに気をつければいいかについてもお話ししますので、ぜひ最後までご覧になってください。

  

  



谷村	博史 院長
谷村 博史 院長

谷村 博史 院長

倉敷市の【Wisteria dental office】院長の谷村 博史です。
当院では初診からすぐに治療をすることはいたしません。
まずはカウンセリングで患者さんのお悩みやお気持ちを理解することから始めます。
そして患者さんと一緒に治療の計画を立て、ご希望も考慮しながら段階を踏んで治療を進めていくことを徹底しています。
患者さんの歯への健康意識も年々高まっているかと思いますが、当院では歯が悪くなる前の「予防」「定期検診」に力を入れております。定期的に当院に通っていただくことで、将来の歯の残存率を高め、何歳になっても健やかな状態を保っていただきたいと考えています。

医院名:Wisteria dental office
所在地:〒701-0115 岡山県倉敷市二子201−1
監修者:谷村 博史 院長



  

なぜ義歯を入れる?治療する目的を明確にしよう


歯が欠けたり失われたりした場合、入れ歯やブリッジ、インプラントなどの義歯で修復が行われます。

  

歯を補う理由は人それぞれですが、人工の歯を入れることによってお口の機能を回復し、健康を維持して、生き生きと生活を送ることも目的のひとつです。

  

歯を補うことで回復するお口の機能は?

義歯での治療は、これらのお口の機能を回復する効果があります。

・食べる
・会話する
・飲み込む
・見た目

  

どの歯にも役割がありますので、奥歯を失うと硬いものが噛みにくくなったり、前歯を失うと滑舌が悪くなったりと、さまざまな影響がでてきます。
ご自身に合った治療方法を選択するためには、まずどのようなお口の機能を回復させたいか、明確にすることが大切です。

  

次に費用面や治療期間、治療の後にどのようなケアが必要なのかといった部分を検討しながら、ご自身に合う治療法をみつけていきましょう。

  

歯が抜けたまま放置することによる影響は?


歯が抜けた場合は、すぐにトラブルはでていなくても、このような変化やリスクが考えられます。

・歯を失った部分の歯ぐきや骨が痩せる
・空いたスペースに歯が倒れ込み、歯並びが悪化する
・清掃不良になりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高くなる
・かみ合わせの歯が伸びてくる

  

お口の中の状態は、日々変化します。
歯を失う前の生活に戻るためには、お口の中が大きく変化する前に歯科医院を受診し、治療を受けることが大切です。

  

  

【インプラント・入れ歯・ブリッジ】どんな装置かチェックしよう

よりよい治療の選択には、それぞれ装置にどんな特徴があるのかを知ることが大切です。
メリットやデメリットを含めて、ひとつひとつ説明します。

  

インプラント


インプラントとは、人工歯根と呼ばれる土台を、歯がなくなった場所に埋め込み、歯の機能を回復させる治療のことです。
顎の骨に直接固定されているため、天然歯のような噛み心地が得られます。

  

歯の根っこにあたる部分の上に、人工の歯を被せた構造をしているため天然歯のような見た目を再現することが可能です。

  

また条件によりますが、インプラントは他の装置と比べて寿命が長く、治療してから10〜15年経過した段階で、約90%以上もの高い生存率を誇ります。
(出典:厚生労働省-歯科インプラント治療のためのQ&A)

  

●インプラントのメリット

・天然歯に近い見た目や噛み心地が得られる
・違和感が少ないため、満足度が高い
・生存率が高く、お手入れ次第で長持ちする
・自分の歯と変わらない感覚で食事を楽しめる
・顎の骨に直接固定されているため、スムーズに会話が楽しめる
・自分の歯と同じように歯磨きできる

  

●インプラントのデメリット

・自由診療のため治療費の負担が大きくなる
・外科手術をともなう
・治療期間がかかる

  

入れ歯


入れ歯とは、歯ぐきに見立てたピンク色の歯科用プラスチック(レジン)の上に人工の歯を並べ、歯がなくなった場所を補う治療です。
他の治療法とは違い、取り外し可能な装置です。

  

失った歯の本数によって「部分入れ歯」「総入れ歯」に分かれます。

  

部分入れ歯

部分入れ歯とは、失った1本〜数本の歯を補う装置のことです。
残っている歯に、クラスプと呼ばれる金属製のバネをかけて固定します。

  

また入れ歯の寿命はインプラントやブリッジに比べて短く、8〜10年で作り替えが必要になる可能性があります。
(出典:J-stage-補綴装置失敗のリスクファクターに関する文献的レビュー-大阪大学大学院顎口腔機能再建学講座顎口腔咬合学分野 より)

  

●部分入れ歯のメリット

・保険診療にも対応しているので、費用を抑えられる
・失った歯が数本ある場合でもカバーできる

  

●部分入れ歯のデメリット

・金属製の留め具を使用するため、目立ちやすい
・お口の中で異物感が生じやすい
・装置に慣れない間は、食事や会話がしづらい
・自分の歯を磨くだけでなく、入れ歯のお手入れも必要になり、手間がかかる

  

総入れ歯

総入れ歯とは、親知らずを含めた32本の歯すべてを補う装置のことです。
歯科用プラスチック(レジン)が歯ぐきを覆い、密着するような形で固定されています。

  

●総入れ歯のメリット

・保険適用のものも選べるため費用を抑えられる
・すべての歯を失っていてもカバーできる

  

●総入れ歯のデメリット

・お口の中で異物感が生じやすい
・歯科用プラスチック(レジン)が歯ぐきを覆うため、食べものの味や温度を感じにくい
・装置に慣れるまでは、食事や会話がしづらい
・お口のケアだけでなく、入れ歯のお手入れが必要となり、手間がかかる

  

ブリッジ


ブリッジとは、失った1本〜数本の歯を補う連結された形の被せ物のことです。
ダミーの歯を真ん中に、両隣の歯を支えにして橋のように架けて固定されています。

  

またブリッジの寿命はインプラントより短く、およそ10〜15年ほどで作り替えが必要になる可能性があります。
(出典:J-stage-補綴装置失敗のリスクファクターに関する文献的レビュー大阪大学大学院顎口腔機能再建学講座顎口腔咬合学分野より)

  

●ブリッジのメリット

・保険診療内で安定した噛み心地が得られる
・違和感が少なく、食事しやすい
・両隣の歯で固定されているため、スムーズに会話できる

  

●ブリッジのデメリット

・両隣の歯を削る必要性がある
・保険診療だと奥歯は銀歯になる
・連結している部分に汚れがたまりやすく、歯間ブラシやデンタルフロスによるお手入れが必要になる

  

  

【インプラントか入れ歯かブリッジか】自分に合う選択をする上で考慮する8つのポイント

ここからは、治療法を選択する上で確認しておきたい8つのポイントについてお話しします。

  

【1】噛み心地


お口の機能の中でも、「食べること」に関係する重要な項目です。

  

3つの選択肢の中で安定した噛み心地が再現できるのは、顎の骨に支柱を埋め込むインプラントや両端に固定されているブリッジになります。

  

入れ歯は噛むたびに動きやすく、慣れるまでは異物感が生じやすいでしょう。

  

【2】見た目


お口の機能の中でも、生き生きと生活する上で大切な項目になります。

  

中でも見た目が天然歯に近いのは、インプラントと自由診療で製作するブリッジです。
どちらもセラミック製の人工歯を使用するため、自然な仕上がりになります。

  

一方、保険診療で製作するブリッジや入れ歯は、銀歯留め金を使用するため、お口の中で目立ちやすくなります。

  

【3】費用


保険診療か自由診療かによって、かかる金額に差があります。

  

特にインプラントは、自由診療のみになるため全額自己負担です。
また、入れる本数が多くなるほど高額になります。

  

一方、ブリッジや入れ歯は、どちらも自由診療と保険診療があります
もし治療費を抑えたい場合は、保険診療のブリッジや入れ歯を選択するといいでしょう。

  

【4】治療の制限


入れ歯はすべての方に治療を適応できますが、インプラントやブリッジは治療に制限がかかる場合があるため、注意が必要です。

  

たとえばインプラントの場合、糖尿病や高血圧症などの基礎疾患をお持ちの方は、状態によって治療が難しいケースもあります。

  

またブリッジは、補う歯の本数が多い両端に支えとなる歯がないといった場合に、適応できないことがあります。

  

いずれの場合も、まずは歯科医師へご相談ください。

  

【5】周りの歯への影響


周りの歯に影響があるかどうかで、残っている歯の寿命に関わります。

  

たとえばインプラントは1本で自立しているため、周りの歯への影響がありません。
しかし、インプラントに比べると、ブリッジや入れ歯は支えとなっている歯に影響がおよびます。

  

ブリッジを製作する際に、両隣の歯を削って加工する必要があります。
また失った1本の歯を両隣の歯が支えているため、力の負担がかかり、寿命が短くなるリスクも考えられるでしょう。

  

入れ歯に関しても、留め具をかけている歯に負担がかかることになります。

  

【6】治療にかかる期間


仕事や家庭での予定を調整するためにも、あらかじめチェックしておくといいでしょう。

  

たとえばインプラントは手術を行った後、人工歯根が骨と結合するまでにおよそ3ヶ月〜6ヶ月の期間が必要です。
一方、ブリッジや入れ歯は、比較的短期間で治療ができます。

  

ブリッジは、型取りと装着の工程を含め、2週間〜1ヶ月が目安です。

  

また入れ歯に関しても、型取り、かみ合わせの確認、仮合わせ、装着といった工程を含め、1〜2ヶ月ででき上がります。

  

【7】歯周病やむし歯のリスク


残っている歯を大切にするためにも、重要な項目といえます。

  

たとえばブリッジや入れ歯の場合は、装置を入れることで清掃不良が起こりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。
特にブリッジのダミーの歯がある部分や、入れ歯の金具をかけている部分は汚れが溜まりやすいため、メンテナンスが必要です。

  

一方、インプラントの場合は、人工の歯であるため、むし歯や歯周病のリスクはありません。
しかし、インプラント体の周りに歯周病に似た炎症が起こる場合がありますので、ブリッジや入れ歯と同様に、メンテナンスが必要になります。

  

【8】お手入れ方法


お手入れの方法を知ることは、義歯を長持ちさせるためにも重要です。

  

たとえばインプラントやブリッジは天然歯と同様、歯と歯ぐきの境目や、歯と歯の間に汚れが溜まりやすい構造をしています。
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシを駆使して清掃するといいでしょう。

  

入れ歯の場合は、金具がかかっている歯だけでなく、入れ歯自体にも汚れが付着します。
食後や寝る前に取り外し、研磨剤不要の洗浄剤で優しく汚れを落とすようにしましょう。

  

また、すべての治療法にいえることですが、セルフケアだけですべての汚れを取り除くことは難しいといえます。
装置を長持ちさせるためにも、歯科医院でのメンテナンスを受け、トラブルを未然に防ぐことが大切です。

  

  

【インプラントか入れ歯かブリッジか】ご相談はウィステリアデンタルオフィスへ


失った歯は、元には戻すことはできません。
しかしインプラントや入れ歯、ブリッジでの治療を受けることで、できる限りお口の機能を取り戻すことが可能です。

  

それぞれの治療にはメリットとデメリットがありますが、どのような特徴があるのか知った上で治療法を選択するようにしましょう。

  

ウィステリアデンタルオフィスでは、患者さんの気持ちに寄り添い、丁寧なカウンセリングと診断を行っております。

  

院名「ウィステリア」は藤の花を意味する名前であり、「優しさ・歓迎・決して離れない」の藤の花言葉のように、日々温かみある歯科治療に努めています。

  

カフェやサロンのような雰囲気の院内で、心身ともに穏やかな気分のままカウンセリングを受けていただけますので、治療方法でお悩みでしたら、ぜひ当院にご相談ください。

  

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