【倉敷で予防に力をいれている歯医者】国民皆歯科健診とはどんな制度?

2024/01/17 【】

皆さん、こんにちは。
倉敷の歯医者「Wisteria dental office(ウィステリアデンタルオフィス)」です。

 

皆さんは、どのようなタイミングで歯科を受診しますか?
「定期検診の案内が来たら」「お口に違和感があったら」「痛みを感じたら」といった方が多いでしょうか。
なかには、「できる限り歯科医院には行きたくない」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

2022年に行われた「歯科疾患実態調査」によると、この1年間に歯科検診を受けたという方の割合は全体の58%でした。
女性の63.1%に対して男性は52.1%と低く、年代でみると30〜54歳では半数以下と平均より低いことがわかります。
働き盛りとよばれる世代では、仕事やご家庭のことで忙しく、歯科検診に行く時間を確保するのが難しいことが原因の一つと考えられます。


(参照:厚生労働省「令和4年度歯科疾患実態調査」p32 表26より) >

 

また、痛みや腫れなどの自覚できる症状が出てから治療に行くのならともかく、痛みも何もない状態で検診に行くのは時間とお金がもったいないとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
けれども、むし歯や歯周病などのお口のトラブルは、症状が出てから治療するのではなく、症状が出ないように予防することが大切です。
なぜなら、どんなにすぐれた治療でも、天然の歯に勝るものはないからです。

 

そこで、歯科の受診率をあげてお口の病気を予防するために、「国民皆歯科健診」といった制度の導入が検討されています。

 



谷村	博史 院長
谷村 博史 院長

谷村 博史 院長

倉敷市の【Wisteria dental office】院長の谷村 博史です。
当院では初診からすぐに治療をすることはいたしません。
まずはカウンセリングで患者さんのお悩みやお気持ちを理解することから始めます。
そして患者さんと一緒に治療の計画を立て、ご希望も考慮しながら段階を踏んで治療を進めていくことを徹底しています。
患者さんの歯への健康意識も年々高まっているかと思いますが、当院では歯が悪くなる前の「予防」「定期検診」に力を入れております。定期的に当院に通っていただくことで、将来の歯の残存率を高め、何歳になっても健やかな状態を保っていただきたいと考えています。

医院名:Wisteria dental office
所在地:〒701-0115 岡山県倉敷市二子201−1
監修者:谷村 博史 院長



 

国民皆歯科検診とは


2022年度に政府が発表した「骨太の方針」のなかで、年代に関係なくすべての国民が定期的に歯科検診を受けることをめざす「国民皆歯科検診」制度の検討が発表されました。
すでに、一部の職種においては6ヶ月ごとの歯科検診が義務化されていますが、年齢や職業に関係なく国民全員に歯科検診を義務化する制度です。

 

【国民皆歯科検診の目的】健康寿命を延ばす


健康な日々を過ごすためには、お口の中の健康を維持することが大切です。
むし歯や歯周病が重症化すると、歯を失うリスクが高まります。
また、歯を失うだけではなく、全身の健康にも悪い影響を及ぼす恐れがあるのです。
むし歯や歯周病が原因でしっかり噛むことができていない状態が続くと、胃や腸への負担が大きくなります
食べられるものが限られるようになり、栄養バランスが崩れることにもなりかねません。

 

むし歯や歯周病は初期の段階では自覚できる症状がほとんどないため、ご自身では気付くことが難しいのが現状です。
歯科検診を義務化することで、病気の早期発見・早期治療が可能となります。
結果的に、大切な歯と全身の健康寿命を延ばすことにつながります。

 

【国民皆歯科検診の目的】医療費削減につながる


2017年度の国民医療費統計によると、歯科診療医療費は2兆9003億円で、国民医療費全体の6.7%にあたります。
歯科医療費(2.90兆円)は、第1位の悪性新生物(3.82兆円)に次いで2番目に高く、高血圧や脳血管疾患よりも高いというのが現状です。


(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「各種統計からみる歯科疾患の重み」歯科医療費について より) >

 

 

また、歯科疾患の通院率も、他の疾患とくらべても高いことがわかります。
人生100年時代となり、今後も歯科治療費は増加することが予測されます。
そこで、歯科検診を義務化して歯科治療の必要がないお口をつくることで、将来的に医療費を削減することをめざしているのです。

 

【国民皆歯科検診の目的】歯科検診の受診率を上げる


子どもは自治体や学校の検診で、定期的にお口のチェックを受けています。
学校の検診で指摘されて、慌てて歯科医院を受診したという経験をお持ちの方も多くいらっしゃるでしょう。
大人の場合は義務化されていないため、歯科検診の優先度が下がってしまうのは仕方のないことかもしれませんね。

 

最近では、予防に対する意識の高まりから、歯科検診に行く方も増えていますが、欧米の歯科先進国とくらべて受診率が低いというのが現状です。
日本では、80〜84歳の1人平均現在歯数が15.6本、85歳以上では14本とされています。

 


(参照:厚生労働省「令和4年度歯科疾患実態調査」p20 表17より) >

 

これに対し、予防先進国のスウェーデンでは、2015年の調査で、80歳時点で平均21本の歯を残しています。

 


(参照:一般財団法人 日本スウェーデン歯科学会「予防大国/歯科先進国スウェーデン」より) >

 

歯科先進国と日本との差の要因の一つが定期的な歯科検診の受診率と考えられていて、検診を義務化することで一定の効果が期待できるのです。

 

 

歯科検診に行った方がいい理由

最近では、予防に対する意識の高まりから、歯科検診に行く方も増えていますが、まだまだ受診率が低いというのが現状です。
検診を義務化することで、受診率の上昇に一定の効果が期待できます。

 

むし歯・歯周病を早期発見できる

むし歯や歯周病は初期の段階では自覚できる症状がほとんどないため、ご自身で異常に気付くことは困難です。
そのため、気付かないうちに進行しているケースが多く見られます。

 

むし歯や歯周病は「細菌による感染症」です。
段階的に進行し、一度進行すると自然治癒は期待できず、進行状態に合わせた治療が必要です。
初期の段階で発見できて治療を始めることができれば、歯や歯ぐきに与えるダメージを最小限に抑えることができます。
どちらも進行すると、歯を失うリスクが高まります。
歯を失うと、インプラントや入れ歯で歯を補うために、長期的な治療や治療費用が必要です。
結果的に、時間的にも経済的にも大きな負担を抱えることになりますので、しっかりと予防して病気の早期発見に努めることが大切です。

 

プラークや歯石を除去できる

毎日歯を磨いていても磨き残しはあるものです。
磨き残しは歯垢(プラーク)となり、そのうち石のように硬い歯石になります。
歯石となると歯磨きでは落とすことはできません。
定期検診では、歯磨きでは落としきれない汚れを、専用の器具と薬剤を使用して取り除く「クリーニング」を行います。
また、毎日の歯磨きの精度を高めるためにブラッシングのアドバイスも行っています。

 

治療後の経過観察ができる

むし歯や歯周病は治療後に再発しやすいという特徴があります。
治療したらそれで終わりではなく、定期的にメンテナンスに通うことで健康な状態を維持することができるのです。
定期検診では、被せ物や詰め物に異常がないかやかみ合わせなどもチェックします。

 

生涯にかかる医療費を削減できる

定期検診を習慣にすることで、むし歯や歯周病を予防できます。
特に歯周病は重症化すると、糖尿病や脳梗塞などの病気を引き起こす恐れがあり、全身の健康にも悪い影響を及ぼします。
そのため、歯周病を予防することで、お口だけでなく全身の疾患に対する通院の費用や回数を抑えることにつながるのです。

 

ウィステリアデンタルオフィスの歯科検診で行うこと


当院では、健康なお口を維持するために、「予防」「定期検診」に力を入れております。
基本的には3〜6ヶ月に1度のペースでお越しいただき、患者さんのニーズに合わせた「予防クリーニング」をご提案します。

 

お口のチェック

歯科医師がお口の中を診て、むし歯や歯周病の症状や磨き残しがないかを確認します。
定期的にプロの目でチェックすることで、お口のトラブルを早期に発見し重症化を防ぎます。

 

クリーニング

歯磨きでは落としきれない歯石を除去し、専用の機器を使用して歯の表面を磨きます。
クリーニングをすることでお口の中の細菌の数が減り、むし歯や歯周病にかかるリスクが低下します。
クリーニングは歯科治療と異なり、痛みを感じることはほとんどありません。
スッキリして気持ちいいと感じていただけるでしょう。

 

フッ素塗布

フッ素には、

・歯の表面から溶け出したカルシウムやリンを補う
・歯質を強化する
・むし歯菌の働きを抑える

といった働きがあり、むし歯予防に効果的です。
当院では、お子さまから大人まで年齢に合わせた濃度のフッ素を塗布することで、むし歯に負けない強い歯をつくります。

 

歯磨き指導

予防の基本は毎日の歯磨きです。
毎日歯を磨いていても、自己流の磨き方では効果的に汚れを落とせていない可能性があります。
当院では、プロの目でチェックし、磨き残しの多い部分と磨き方をお伝えします。
歯ブラシの持ち方や歯に当てる角度を丁寧にアドバイスし、デンタルフロス・歯間ブラシの選び方など、お一人お一人に合わせたオーダーメイドの予防ケアのご提案が可能です。

 

 

ウィステリアデンタルオフィスと一緒に今から予防を始めましょう


倉敷の歯医者【ウィステリアデンタルオフィス】は、年齢やお口の状態に合わせた予防ケアをご提案しています。
「国民皆歯科検診」は2025年度からの導入をめざしていますが、義務化を待つのではなく、今できることから始めましょう。
いつまでも健康にお過ごしいただけるようサポートしますので、ご家族皆さんでお越しください。

 

当院は、土曜17時・平日18時半まで診療しています(2024年1月現在)。
12台停められる大型の駐車場をご用意していますので、お車で通院される方はご利用ください。


▼当院へのアクセスはこちらから▼ >


▼当院の診療案内について詳しく知りたい方はこちら▼ >