【倉敷の小児歯科】気付いたらお口の中がむし歯だらけに!?ランパントカリエスの原因と対策について

2023/11/15 【】

皆さん、こんにちは。
倉敷の歯医者「Wisteria dental office(ウィステリアデンタルオフィス)」です。

 

お子さんをむし歯にさせたくないというのは、保護者の皆さんの願いでしょう。
最近では、「予防」に対する意識の高まりもあり、子どものむし歯は年々減少傾向にあります。

 

令和3年度学校保健統計によると、幼稚園から高等学校までのすべての年代でむし歯にかかっているお子さんの割合は低下しています。
とはいえ、むし歯にかかるお子さまの割合は、すべての年代で3割を超えているのが現状です。

 


(出典:文部科学省「学校保健統計調査-令和3年度(確報値)の結果の概要」より) >

 

むし歯にかかっているお子さんの中には、気付かないうちにむし歯が進行し、複数の歯が同時にむし歯になっている「ランパントカリエス」という状態になっていることもあります。
たった1本でもお子さんの歯にむし歯があるとショックですよね。
それが、多数同時にとなるとどうでしょう。
ここでは、小さなお子さんに見られるランパントカリエスについて、詳しくお話しします。

 



谷村	博史 院長
谷村 博史 院長

谷村 博史 院長

倉敷市の【Wisteria dental office】院長の谷村 博史です。
当院では初診からすぐに治療をすることはいたしません。
まずはカウンセリングで患者さんのお悩みやお気持ちを理解することから始めます。
そして患者さんと一緒に治療の計画を立て、ご希望も考慮しながら段階を踏んで治療を進めていくことを徹底しています。
患者さんの歯への健康意識も年々高まっているかと思いますが、当院では歯が悪くなる前の「予防」「定期検診」に力を入れております。定期的に当院に通っていただくことで、将来の歯の残存率を高め、何歳になっても健やかな状態を保っていただきたいと考えています。

医院名:Wisteria dental office
所在地:〒701-0115 岡山県倉敷市二子201−1
監修者:谷村 博史 院長



 

知らないうちにむし歯だらけに?ランパントカリエスについて

複数の歯が同時にむし歯になっているのに気付かないなんてありえないと思われるでしょうか。
ですが、割合は少ないものの、同時多発的なむし歯になる可能性は誰にでもあります。

 

ランパントカリエスとは


広範囲にわたり同時に起こるむし歯を「ランパントカリエス」といいます。
「う蝕多発症」ともよばれ、多数の歯が一気にむし歯になり急速に進行します。
ランパントカリエスは普通のむし歯と異なり、

・むし歯になりにくいとされている下の前歯も発症する
・進行がはやく、あっという間に神経にまで感染が広がる

のが特徴です。
小さな子どもに起こることが多く、遺伝的なものではなく生活習慣や食習慣に原因があるケースがほとんどです。

 

ランパントカリエスの原因について


ランパントカリエスになる原因として考えられるのは、

・糖質の過剰摂取
・お口の中の衛生状態の悪化

の2つです。
糖を多く含んだおやつを頻繁に食べたり、適切なブラッシングができていなかったりすると、乳歯はすぐにむし歯になります。

 

また、小さなお子さまの場合は、哺乳瓶が原因となっているケースもみられます。
離乳食を開始した後も、寝かしつけのために哺乳瓶を使ってジュースやスポーツドリンクなどを飲ませていませんか。
哺乳瓶の先が当たる前歯の裏に、飲みものに含まれている糖がたまります。
特に寝ている間は唾液の分泌量が低下するため、糖が流されにくく、むし歯になるリスクが高まります。
そのため、哺乳瓶で糖が含まれているものを飲みながら寝る習慣があると、あっという間にむし歯が広がるのです。

 

さらに、お子さんの場合、ご自身で上手にブラッシングを行うことができません。
乳歯は大人の歯よりも、歯の表面を覆っているエナメル質が薄く、酸に対する抵抗力が弱いので、むし歯になりやすいという特徴があります。
そのため、保護者の方の仕上げ磨きが不十分であるなどお口のケアがおろそかになると、すぐにむし歯になるのです。
さらに、厚みが大人の歯の半分ほどしかないため、一度むし歯にかかると進行が早く、すぐに神経にまで達して激しい痛みを伴います。

 

 

子どものむし歯が永久歯に与える影響について


乳歯は時期がくれば永久歯へと生え変わります。
「乳歯はいずれ抜けるからむし歯になっても治療しなくてもいい」とお考えではないですか。
その考え方は間違っていて、乳歯のむし歯はできるだけ早く治療を始めることが大切です。
なぜなら、乳歯のむし歯は永久歯に影響を与えるからです。

 

永久歯もむし歯になりやすくなる

乳歯がむし歯になるということは、お口の中にむし歯菌が多数存在していることを意味します。
治療をしないでいると、むし歯菌は増え続けて、周りの乳歯や生えたての永久歯がむし歯になりやすい環境になるのです。
生えたての永久歯はやわらかく、むし歯になりやすい特徴があるため、注意が必要です。

 

また、むし歯が進行すると、歯の根に感染が広がり、根の先に膿が溜まります
そうすると、乳歯の奥で生えるのを待っている永久歯にも感染する可能性があり、生えたときには既にむし歯になっていることもあるのです。
一生使う永久歯だからこそ、乳歯のうちからむし歯にならないようにしっかりと予防しましょう。

 

永久歯の歯並びが悪くなりやすい

乳歯には、永久歯が正しい位置に生えるようにガイドする役割があります。
歯の生え替わりは、歯ぐきの中でスタンバイしている永久歯が乳歯の根の部分を吸収することで始まるのです。
乳歯がむし歯になって予定よりも早く抜けてしまうと、次に生えてくる永久歯が目印を失った状態となり、適切でない場所から生えてくることがあります。

 

また、乳歯が抜けてスペースができると、隣の歯が倒れこんでくることがあります。
そうなると、歯並びが乱れることになり、お口だけでなく全身の発育にも影響が出ることになりかねません。

 

 

子どものむし歯が全身の発育に与える影響について

乳歯にはさまざまな役割があります。

・咀嚼(そしゃく)する
・顎の発育を促す
・正しい発音を助ける

しっかりと噛むことで、食べ物を噛み砕き、成長に必要な栄養素を吸収しやすくするのが乳歯の大切な役割の一つです。

 

むし歯が原因で噛みにくくなると、片方だけで噛むようになったり、かたいものを嫌がるようになったりするでしょう。
偏食になると、十分な栄養が摂取できず全身の発育に影響を及ぼす恐れがあります。
また、しっかり噛めない状態が続くと、顎の発育にも影響を与えます
さらに発音にも影響が出る可能性があり、周りから指摘されて精神的に不安定になるお子さんもいらっしゃるのです。

 

 

子どものむし歯予防で大切なこと

では、お子さんのむし歯を予防するために、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。
「毎日歯を磨いているから大丈夫」とお考えの方もいらっしゃると思いますが、じつは、歯磨きだけでは十分に対策できているとはいえません。
毎日の歯磨きはもちろん大切ですが、定期的に歯科医院でプロケアを受けることが大切です。

 

歯科医院でのケア


特に気になるところがなくても、定期的に検診にお越しください。
定期検診ではお口の中をすみずみまで見て

・むし歯がないか
・生え変わりの状態
・磨き残しがないか

をチェックします。

 

磨き残しがあれば、専用の機器と薬剤と使って行う「歯科のクリーニング」で歯の汚れを落とします。
また、磨き残しがある部分を中心に、お子さんのお口に合う磨き方をアドバイスしますので、毎日の歯磨きに取り入れてください。
他にも、むし歯予防に効果があるフッ素を塗布するなど、歯科医院でしか行えない専門的なケアを受けることができます。

 

ご家庭でのケア

ご家庭では次のことに気を付けましょう。

 

・仕上げ磨きを徹底する


お子さんはご自身では上手に歯磨きをすることはできません。
生え変わりの時期は、歯の高さが揃っていなかったりすき間があったりと、汚れがたまりやすいため、特に注意して磨くことが大切です。
永久歯が生え揃うまでは、仕上げ磨きを継続しましょう。
当院では、仕上げ磨きの方法のアドバイスも行っていますので、お気軽にご相談ください。

 

・糖分の摂取量をコントロールする

むし歯菌は「糖」をエサにして、歯を溶かす「酸」を生成します。
そのため、糖の摂取量を減らすことはむし歯予防につながります。
味覚が発達する幼少期に、「何を食べるか」がとても重要です。
水分を摂るときは、甘いジュースではなくお茶かお水を選ぶといいですね。
スポーツドリンクには糖が多く含まれているため注意が必要です。
哺乳瓶でジュースやスポーツドリンクを飲ませる習慣は、ランパントカリエスの原因となる可能性が高いためやめましょう。
また、おやつの選び方にもポイントがあります。
粘着質のあるキャラメルやお口の中に長くとどまる飴やガムは、むし歯になるリスクが高まります。
どうしても甘いものが欲しいときはアイスクリームのようにさっと溶けるものがおすすめです。
果物やさつまいもなど自然な甘みを楽しめるおやつを選びましょう。

 

・間食の回数を減らす


間食の回数が増えると、その分むし歯になる確率も上がります。
お口の中に食べものや飲みものが入ると、酸性に傾きます。
そうなると、歯の表面からミネラル分が溶け出す「脱灰」という状態になりますが、食後しばらくすると、唾液の働きで溶け出したミネラル分が元に戻る「再石灰化」が起こることで健全な状態に戻るのです。
食べものがお口の中に長くとどまっていると、脱灰と再石灰化のバランスが崩れて、むし歯になります。

 

つまり、食事やおやつは時間と量を決めて食べることが大切なのです。
ダラダラと長時間食べたり、ちょこちょこと頻繁に食べたりする習慣があると、お口の中が酸性になる時間が長くなり、むし歯リスクが高まります。

 

 

子どものむし歯は小児歯科がある当院にご相談ください


お子さまのむし歯が心配なときは、ウィステリアデンタルオフィスへご相談ください。
当院では、お子さんお一人お一人のペースに合わせた治療や予防ケアを行います。
歯磨きだけでなく食事やおやつに関するアドバイスも行っていますので、どのようなことでもご相談ください。

 

スタッフ全員がやさしく笑顔で対応し、歯科医院の雰囲気に慣れていただくことを優先しています。
お子さんが嫌がらずに診察台に座れるようになったら、お口を開ける、歯磨きをするなど、できることを増やして段階的に治療を進めましょう。
倉敷の歯医者【ウィステリアデンタルオフィス】は、幅広い世代の患者さんが通いやすい歯科医院です。
12台の専用駐車場を備えていて、駐車場から個室診療室まではベビーカーのままお入りいただくことが可能です。
土曜17時・平日18時半まで診療していますので(2023年11月現在)、お仕事帰りやお休みの日など、ライフスタイルに合わせてご来院ください。

 


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