【倉敷の矯正歯科】指しゃぶりで出っ歯になるって本当?歯並びを悪くするクセとは

2025/02/18 【】

皆さん、こんにちは。

倉敷の歯医者【ウィステリアデンタルオフィス】です。

 

お子さんは、指しゃぶりをしていますか?
赤ちゃんにとっての指しゃぶりは遊びの一つで、自然な行動です。
成長するにつれて自然としなくなることがほとんどですので、赤ちゃんが指しゃぶりをしていても無理にやめさせる必要はないでしょう。
ただし、3〜4歳になっても続けている場合は、歯並びに影響が出る恐れがあります。
ここでは、指しゃぶりなどの日常的なクセや習慣が歯並びに与える影響についてお話しします。

 

谷村	博史 院長
谷村 博史 院長

谷村 博史 院長

倉敷市の【Wisteria dental office】院長の谷村 博史です。
当院では初診からすぐに治療をすることはいたしません。
まずはカウンセリングで患者さんのお悩みやお気持ちを理解することから始めます。
そして患者さんと一緒に治療の計画を立て、ご希望も考慮しながら段階を踏んで治療を進めていくことを徹底しています。
患者さんの歯への健康意識も年々高まっているかと思いますが、当院では歯が悪くなる前の「予防」「定期検診」に力を入れております。定期的に当院に通っていただくことで、将来の歯の残存率を高め、何歳になっても健やかな状態を保っていただきたいと考えています。

医院名:Wisteria dental office
所在地:〒701-0115 岡山県倉敷市二子201−1
監修者:谷村 博史 院長

 

指しゃぶりを続けていると出っ歯になる可能性があります


指しゃぶりは、指を強く吸う動作です。
指が前歯の裏に当たっていることが多いため、指しゃぶりをしていると、上の前歯は前方に押し出されて、下の前歯は後方に押さえつけられます。
その結果、上の前歯が前に突出している「出っ歯」や、口を閉じたときに上下の歯がかみ合わない「開咬(かいこう)」といった歯並びになる恐れがあるのです。

 

また、吸うといった動作によって、奥歯が外側から内側へ押されることで、歯並びの間隔が狭くなり、歯列が凸凹になるケースもあります。
これらの歯並びになると、外見的な問題だけでなく、呼吸・発音・咀嚼(そしゃく)などにも悪い影響をおよぼすことになりかねないため、矯正治療によって整えることが必要になります。

 

 

歯並びに影響を与えやすい日常的なクセや習慣とは?

保護者のの歯並びが子どもに遺伝するとお考えではないですか。
実際に、骨格や歯の大きさは遺伝的な要因によって決定されやすく、保護者と歯並びが似ているというお子さんも少なくありません。
けれども、歯並びは遺伝的な要素以外に、指しゃぶりなどの日常的なクセや習慣も深く関係しています。

 

・指しゃぶり

指しゃぶりは、歯並びに影響を与えるクセの一つです。
歯を吸う強さや頻度、指しゃぶりをしている期間によっても差がありますが、出っ歯になったり、奥歯のかみ合わせに影響が出たりする恐れがあります。

 

・口呼吸


私たちは、本来鼻で呼吸しますが、顔や顎周り、鼻の形状などが原因で口で呼吸している場合があります。
口を閉じて鼻呼吸をしている場合は、舌は上顎についていますが、口呼吸をしている状態では、舌が下がり、下の歯を押しがちです。

 

また、口が開いている状態が続くことで、お口周りの筋肉や上顎の発達にも影響をおよぼします。
舌で歯を押す力と、お口周りの筋肉で歯を締め付ける力のバランスが乱れることで、歯が前に出てしまい、上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)、開咬(かいこう)の原因になります。

 

さらに、常にお口が開いていることで、お口の中が乾燥して細菌が繁殖しやすくなり、むし歯や歯周病のリスクが上がってしまう点にも注意が必要です。

 

・舌癖(ぜつへき)

舌で前歯の裏を押したり、歯と歯の間から舌を出したりするクセを、「舌癖(ぜつへき)」といいます。
無意識でしている方が大半で、気付かないうちにクセになっている方もいらっしゃるでしょう。
とはいえ、舌癖は歯並びや滑舌に影響する可能性が高いため、正しい位置に舌を置けるようにトレーニングすることが大切です。

 

・頬杖をつく


ひじをついて、手のひらで頬を支えるのが「頬杖」です。
頬杖をしていると、思っている以上に頬に力がかかり、歯が舌側に入り込みます。
同じ方向ばかりに頬杖をついていると、顎が変形することもあるのです。
お顔だけでなく、全身のゆがみにつながる可能性もありますので、正しい姿勢で過ごすようにお声がけしてください。

 

・うつ伏せ寝


うつぶせ寝の状態では、顎に大きな負担がかかります。
うつぶせ寝が習慣になっていると、かみ合わせはもちろんのこと、全身のゆがみにもつながる恐れがあります。
顎への負担が大きくなることで顎関節症を発症すると、日常の食事や会話に支障をきたすことにもなりかねません。
うつぶせ寝がクセになってしまう前に、仰向けで寝るように習慣づけましょう。
寝返り防止用のクッションの使用もおすすめです。

 

・爪を噛む


爪を噛むクセにも、注意が必要です。
爪はとても固いので、噛んだときの負担はとても大きく、長時間噛んでいると、歯根への負担が大きくなります。
また、前歯がすり減ったり、先がとがったりと、歯の形状が変わることで、歯並びやかみ合わせにも影響がでる恐れがあります。

 

 

歯並びやかみ合わせが悪くなるとどうなる?

歯並びが悪くなると、見た目が気になるだけでなく、次のような健康上の問題が生じる可能性があります。

 

・歯周病やむし歯のリスクが高まる


歯が重なって生えていたり、すき間があったりすると、歯磨きが難しくなります。
磨き残しが多くなり、お口の中で細菌が繁殖しやすい状態となるのです。
また、歯並びが原因でお口をしっかりと閉めることができないと、唾液の分量が減少し、お口の中が乾燥しやすくなります。
唾液にはお口の中の汚れを洗い流す役割があるため、唾液の分泌量が減ることで、細菌にとって活動しやすい環境になります。
むし歯や歯周病は、お口の中の細菌が原因となって起こる感染症で、重症化すると歯を失うことになる病気です。
ご自身の歯をいつまでも健康な状態で残すためには、お手入れしやすい状態に歯並びを整えることが大切です。

 

・全身の不調の原因となる

かみ合わせに問題があるということは、顎関節にズレが生じている可能性が高く、そのズレは筋肉や神経にも影響をおよぼします。
特に、顎に近い頭や首、肩への影響が出やすく、頭痛や肩こりの原因となる可能性があります。
また、耳や目の神経にも影響が出る恐れもあるのです。

 

・正しい発音ができない

歯と歯の間にすき間があると、すき間から空気が漏れてうまく発音できない場合があります。
また、舌の位置も発音に影響をおよぼします。

 

・咀嚼力が低下する

かみ合わせが悪い状態では、しっかりと噛むことができないため、食べものを噛み砕くことなく飲み込んでしまっている場合があります。
そうなると胃や腸への負担が大きくなり、栄養の吸収にも問題が生じる可能性があります。

 

 

子どもの顎の成長を促すために心がけたいこと

日本人は骨格的に顎が小さいとされています。
顎が小さいと、歯がキレイに並ぶだけのスペースがなく、歯並びが悪くなってしまうのです。
キレイな歯並びを作るためには、顎の骨が成長する時期に、しっかりと発育を促すことが大切です。
顎の骨の成長は、成長期にしかコントロールできませんので、次のことを心がけましょう。

 

・食事は正しい姿勢で


しっかり噛むことで、顎の骨の成長を促すことができます。
足が中に浮いている状態では、力が入らずに咀嚼力も低下します。
食事の際は、足が床につく状態にして、背筋を伸ばして椅子に座りましょう。

 

・しっかり噛む

奥歯でしっかりと噛むことで、顎の成長が促されます。
お子さんの場合、やわらかいものを好みやすいですが、根菜や肉など歯ごたえのあるものを献立に取り入れましょう。
食材を大きめに切る、加熱しすぎないといった工夫も効果的です。
お子さんだけでなくご家族の皆さんで、「1口30回」を合言葉に、普段の食事から噛むことを心がけてください。


(参考:厚生労働省「歯科保健と食育の在り方に関する検討会報告書」より) >

 

・舌の位置を確認する


正しい舌の位置は、舌の先が上の前歯の裏側の歯ぐき付近に軽く触れていて、舌の表面が上顎についている状態です。
舌が上顎を押し上げている状態になっていて、舌からの力が上顎の骨に伝わり、刺激となって成長を促します。
舌が歯を押していたり、上下の歯の間から舌が出ていたりすると、適切な力が顎の骨に伝わりません。
また、お口が開いている状態でも適切な力がかからないため、日頃からしっかりと口を閉じて舌を正しい位置に落ち着かせることが大切です。

 

・生活習慣を整える

身体を動かすと、成長ホルモンの分泌が促されます。
また、骨にとっても刺激となり、骨の成長が促進されるのです。
運動をすることで、食欲が高まったり、睡眠の質が向上したりといった効果も期待できます。
睡眠の取り方も非常に大切です。
睡眠中には成長ホルモンが分泌されます。
22時から深夜2時にかけて、多く分泌されるため、早く寝るように心がけましょう。

 

 

指しゃぶりが気になる場合はウィステリアデンタルオフィスにご相談ください


お口の成長には、個人差があります。
何歳までに指しゃぶりをやめなければいけないといった明確なラインはありませんが、一般的な目安としては3〜4歳です。
小さなころから、歯並びを悪くするクセを改善し、顎の成長を促すことで、永久歯をキレイに並べられる可能性が高まります。


(参考:山形県口腔保健支援センター「指しゃぶり」より) >

 

ウィステリアデンタルオフィス】では、クセや習慣の改善だけでなく、舌の位置を正しい場所に保つためのトレーニングをご提案するなど、お子さんのお口のすこやかな成長・発育をしっかりとサポートします。
矯正装置を使った矯正治療が必要と判断された場合は、取り外しできる矯正装置を使って負担の少ない治療を行いますので、まずはお気軽にご相談ください。

 


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