皆さん、こんにちは。
倉敷の歯医者「Wisteria dental office(ウィステリアデンタルオフィス)」です。
「毎日ちゃんと歯磨きをしているのに、むし歯や歯周病になってしまった!なぜ?」という方は、もしかすると歯ブラシ1本だけの歯磨きをしていませんか?
じつは、歯ブラシ1本のブラッシングでは全体の4割以上を磨き残してしまうことがわかっています。
歯磨きには、糸状の清掃補助アイテム「デンタルフロス」をプラスしましょう。
そうすれば、予防効果のパワーアップが期待できるのです。
そこで今回は、「デンタルフロスって使い方がわからない」「種類が多くてどれを選べばいいの?」「初めてだから少し怖い」といったよくある疑問をクリアにしながら、デンタルフロスの使い方について解説します。
谷村 博史 院長
倉敷市の【Wisteria dental office】院長の谷村 博史です。当院では初診からすぐに治療をすることはいたしません。
まずはカウンセリングで患者さんのお悩みやお気持ちを理解することから始めます。
そして患者さんと一緒に治療の計画を立て、ご希望も考慮しながら段階を踏んで治療を進めていくことを徹底しています。
患者さんの歯への健康意識も年々高まっているかと思いますが、当院では歯が悪くなる前の「予防」「定期検診」に力を入れております。定期的に当院に通っていただくことで、将来の歯の残存率を高め、何歳になっても健やかな状態を保っていただきたいと考えています。
医院名:Wisteria dental office
所在地:〒701-0115 岡山県倉敷市二子201−1
監修者:谷村 博史 院長
Contents
【デンタルフロスのメリット】使った方がいい理由は?
皆さんは、むし歯になりやすいところをご存じでしょうか?
・歯と歯の間
・歯のかみ合わせの面にある溝
・歯と歯ぐきの境目
これらがとくにむし歯になりやすいところです。
しかし、この中に歯ブラシでは届きにくい部分があります。それはどこでしょうか?
「歯と歯の間」ですよね。ここには歯ブラシの毛先が十分に届きません。
それなのに歯と歯の間には細菌のかたまりである歯垢が蓄積し、歯と歯の間は非常にむし歯や歯周病が発生しやすいところです。
ところがデンタルフロスを使うと、歯と歯の間の汚れをごっそり掻き出すことができます。
デンタルフロスを使ったほうがいい理由は、歯ブラシ1本ではむし歯や歯周病になりやすいところの磨き残しを劇的に取り除けるからなのです。
【デンタルフロスの種類】どれを選ぶ?
デンタルフロスには、大きく分けて、糸を指に巻き付けて使う指巻タイプと、指で持てる柄がついたホルダータイプの2種類あります。
糸状の指巻タイプのデンタルフロス
指巻タイプのデンタルフロスは、糸がロール状に巻かれたものです。そこから必要なだけ切り取って使用します。
ホルダータイプよりも低価格であることが多いので、コスパを重視される方は指巻きタイプを選ぶとよいでしょう。
ただし、慣れるまで少し練習が必要かもしれません。
指で持てる柄がついたホルダータイプのデンタルフロス
指で持てる柄があるホルダータイプには、Y字型やF字型などがあります。
前歯や奥歯など、清掃したい部分によって選んだり、自分が使いやすいものを選んだりすることができます。
【初心者におすすめ】使いやすいデンタルフロスは?
「デンタルフロスを使うのが初めて」「うまくできるか不安」という方には、初心者におすすめの使いやすいデンタルフロスもありますので最初はそちらを選ぶといいでしょう。
【初心者におすすめ(1)】ホルダータイプのデンタルフロス
初めてデンタルフロスを使う方には、指で持てる柄があるホルダータイプのデンタルフロスがおすすめです。
指でホルダーを持ち、歯と歯の間に糸を滑り込ませるだけ。使い方に慣れていなくても、簡単に使用できます。
【初心者におすすめ(2)】ワックスを塗ったデンタルフロス
初めてデンタルフロスを使うとき、「歯と歯の間にうまく糸を滑り込ませにくい」と感じるケースが多いでしょう。
そのため、初心者が使いやすいように糸にすべりのよいワックスが塗られたワックス付きがあります。そちらを選ぶといいでしょう。
糸の部分にワックスが塗られているので、歯と歯の間にスルリと滑り込ませやすくなっています。
ただし、ワックスなしの方が汚れの除去率が高いので、慣れてきたらワックスなしのデンタルフロスへの切り替えがおすすめです。
デンタルフロスの使い方【指巻タイプ】
指牧タイプのデンタルフロスで歯のケアをするシーンは、古くから海外ドラマや映画で見かけますよね。
それほど欧米では歯の予防ケアや口元を清潔に保つことが常識とされており、デンタルフロスを使ったお口のケアは、どこの家庭でも見られる風景です。
それでは、糸巻状の指巻きタイプのデンタルフロスの使い方を説明します。
1.糸を約40cm引き出す
ケースのなかにロール状に巻かれた糸から、1回のケアに必要な分だけ引き出します。目安は指先からひじくらいの長さ(約40cm)です。
2.中指に2~3回巻きつける
両手の中指に、糸を2~3回ほど巻きつけます。
3.両手の親指と人差し指で糸をつまむ
糸を、両手の親指と人差し指で持ちます。
4.糸をピンと張るように持つ
糸がピンと張るように持ちます。親指と人差し指の間に張った糸の長さは、およそ1~2cmがほどよい長さです。
5.歯と歯の間に糸を通す
ピンと張ったまま、糸を歯と歯の間に入れていきます。入りにくいときはゆっくりと揺らしながら進めると、入りやすくなります。歯の根元まで通してください。
6.側面に沿って掻き出す
糸が歯の根元まで入ったら、ゆっくりと前後に動かします。そして、歯の側面に沿って引き上げます。その際、食べカスや歯垢などの汚れを掻き出すように行うのがコツです。
7.歯1本ごと掻き出す
1本1本の歯の側面に沿って、汚れを掻き出します。その際、少しずつずらし、糸のきれいな部分を歯の側面に当てるようにしながら汚れを掻き出します。
8.上の歯は持ち方を変える
上側の歯と歯の間に糸を通すときは、側面に糸を当てやすいように持ちかえてください。
デンタルフロスの使い方【ホルダータイプ】
つぎに、指で持てる柄がついたホルダータイプのデンタルフロスの使い方を説明します。
こちらは初心者でもつかいやすいので、説明はそれほど必要ないかもしれません。
ただし、最初は歯の根元まで入りにくいかもしれません。
じつはホルダーに張った糸にも、いろいろな太さが用意されています。なんとなくで安いものを選びがちですが、快適に使うためにはご自身の歯間の広さに合わせた糸の太さで選ぶといいでしょう。
自分では選ぶのが難しい場合は、気軽に歯科医院で相談するといいですよ。適切な糸の太さがわかります。
1.歯と歯の間にホルダーの先に張った糸をすべりこませる
歯茎に触れるところまで糸を入れます。最初は根元まで入りにくいかもしれませんが、強引にせず、ゆっくりと揺らしながら進めていきましょう。
2.歯の側面に沿って汚れを掻き出す
ホルダーの先に張った糸を歯の根元まで滑り込ませたら、歯の側面に沿わせるようにしながら引き上げます。汚れを掻き出すようなイメージで、ゆっくりと前後に動かしながら引き上げるようにしましょう。
【効果的な歯磨きのために】デンタルフロスは1日1回以上使いましょう
デンタルフロスの使い方 9つのポイント
1.デンタルフロスを使うと歯間の汚れの除去率アップ
2.経済的なデンタルフロスは「指巻きタイプ」
3.初心者が使いやすいのは指で持つ柄がある「ホルダータイプ」
4.ワックス付きで糸を歯間に滑り込ませやすいタイプもある
5.フロスの糸の太さにはさまざまな種類があり、歯間の広さに合わせて選べる
6.使い方のコツは、糸を歯の側面に当てて汚れを掻き出すように引きあげること
7.むし歯や歯周病の予防は、歯ブラシ1本の歯磨きでは十分といえない(磨き残しが4割以上も!)
8.予防ケアにはデンタルフロスの使用が欠かせない
9.お一人お一人にあった歯磨きの方法、フロスの使い方は歯科医院で知ることができる
デンタルフロスを使う回数は、最低でも1日1回以上がおすすめです。
食事の後、歯を磨くたびに使えるなら使ったほうがいいですが、日常生活の中で毎食ごとにデンタルフロスでのケアを行うのは現実的ではないかもしれません。
そんなときは、夜寝る前にじっくり時間をかけてデンタルフロスを使う、という方法を習慣にしてもいいですね。
また、日中は外出先で歯をゆっくり磨けない方も多いでしょう。
そんなときはホルダータイプのデンタルフロスを携帯しておき、洗面所でサッと済ませるだけでも予防ケアになります。歯と歯の間という細菌の温床になりやすい部分の感染リスクを下げるという効果が期待できますね。もちろん、その分、帰宅後はしっかりと歯ブラシも使って歯磨きをするようにしてください。
デンタルフロスを歯磨きに取り入れて、毎日の歯磨きの予防効果を高めましょう。
そして、歯科医院で定期検診をうけ、セルフケアでは落としきれない蓄積汚れを歯科医や歯科衛生士などプロの技によるケアできれいに除去すれば、さらなる予防効果のパワーアップが期待できます。
倉敷の歯医者「Wisteria dental office(ウィステリアデンタルオフィス)」では、むし歯や歯周病を二度と寄せ付けないお口づくりのために、予防歯科や矯正歯科などトータルな歯科診療による取り組みを行っています。
お一人お一人に合った適切なケアについてアドバイスしますので、何なりとご相談ください。
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