むし歯予防は家族で取り組んだ方が効果的!~予防効果を上げる10の約束~

2022/10/15 【】

皆さん、こんにちは。


倉敷の歯医者「Wisteria dental office(ウィステリアデンタルオフィス)」です。




むし歯や歯周病は、痛くなってから歯医者さんに行って治せばいいとお考えの方も多いでしょう。


しかし、それではお口の健康を保てないことがわかってきました。


むし歯が進行すると、自然に治癒することはありません。


感染を食い止めるためには、歯を削って感染部分を取り除く必要がありますが、治療のためであっても、歯は一度削ると元には戻りません。


どんなに優れた人工物で補ったとしても、天然の歯にはかなわないのです。


また、むし歯は再発しやすいため、治療したら終わりではなく、その後のメンテナンスが非常に大切です。


何度も治療を繰り返していると、歯へのダメージが大きくなり、やがて歯を失ってしまうことになるでしょう。


そうならないためにも、「むし歯にならない」ことがもっとも重要ですので、正しい知識で効果的にむし歯を予防しましょう。




谷村	博史 院長
谷村 博史 院長

谷村 博史 院長

倉敷市の【Wisteria dental office】院長の谷村 博史です。
当院では初診からすぐに治療をすることはいたしません。
まずはカウンセリングで患者さんのお悩みやお気持ちを理解することから始めます。
そして患者さんと一緒に治療の計画を立て、ご希望も考慮しながら段階を踏んで治療を進めていくことを徹底しています。
患者さんの歯への健康意識も年々高まっているかと思いますが、当院では歯が悪くなる前の「予防」「定期検診」に力を入れております。定期的に当院に通っていただくことで、将来の歯の残存率を高め、何歳になっても健やかな状態を保っていただきたいと考えています。

医院名:Wisteria dental office
所在地:〒701-0115 岡山県倉敷市二子201−1
監修者:谷村 博史 院長

お一人お一人がむし歯予防の主役です

むし歯予防の基本は毎日の歯磨きです。


つまり、他の誰でもなく、ご自身で行うものなのです。


自分の歯は自分で守るという意識を持って、むし歯予防に取り組みましょう。


子どものむし歯は家族からうつる

赤ちゃんは、むし歯菌を持たずに生まれてきます。


成長していくなかで、まわりの人が保有しているむし歯菌が、唾液を介してお子さんの口に入ることで、むし歯に感染するのです。


口うつしで食べものを食べさせたり、食べかけのものを食べさせたり、キスをしたりすると、むし歯菌がうつります。


他にも、食器の共有同じ鍋をつつくことで、うつる可能性もあります。


家族全員で取り組むことで予防効果アップ

むし歯は細菌による感染症です。


ご家族の誰かがむし歯菌を保有していると、気が付かないうちにお子さんにうつす可能性があり、お子さんがむし歯になる確率が上がります。


お子さんをむし歯にさせないためには、家族全員ができる限りむし歯菌を減らした状態でいることが重要です。


ご自身で、予防するのはもちろんですが、ご家族皆さんで取り組むことで予防効果がさらに上がります。


ご家族全員でむし歯予防に取り組んでいる姿を見ていると、お子さんの予防に対する意識も高まるでしょう。


小さいころからのお口を大切にする習慣が、生涯にわたっての健康なお口を作ります。


むし歯にならないための10の約束

むし歯予防の基本は歯磨きですが、ただ磨くだけではじゅうぶんな効果が得られないこともあります。


また、歯磨きだけでむし歯を予防することは難しいでしょう。


日常生活において注意していただきたいポイントがいくつかありますので、ご家族の皆さんで共有して、お子さんにもわかりやすいようにしておきましょう。


紙に書いて見やすいところに貼ったり、週替わりや月替わりでリーダーを決めたりといった工夫があると、飽きることなく、継続して取り組めるのでおすすめです。


1.食べたら磨く

ごはんもおやつも食べたら磨く習慣が大切です。


むし歯菌は食べ残しに含まれる糖をエサにして、酸を作りだし、増殖していきます。


食べ残しはプラークになり、むし歯や歯周病の原因となりますので、できるだけ早く取り除きましょう


歯磨きをする時間がない場合は、口をゆすぐだけでもやっておくといいです。


汚れは早ければ早いほど落としやすいので、すぐに「磨く」「ゆすぐ」を習慣づけましょう。


2.歯を磨く時間は「3分以上」

歯磨きにどのくらい時間をかけていますか?


3分以下の方は要注意です。


人間には上下合わせて28本の歯がありますが、すべての歯を磨くと、最低でも3分は磨く必要です。


長ければ長いほどいいわけではありませんが、1本1本丁寧に磨くようにしましょう。


昼間にゆっくりと時間がとれない方も、就寝中はむし歯になりやすいため、寝る前だけはしっかりと時間をかけて磨くようにしてください。


3.仕上げ磨きをする

小さいお子さんは自分ではきれいに磨くことができません。


自分で磨こうとする気持ちを尊重しながら、しっかりと保護者の方が仕上げ磨きをしてあげましょう。


寝かせて磨くと奥までしっかりと見えるのでおすすめです。


歌ったり、たまには親子で立場を変えたりしながら、コミュニケーションの時間として楽しみながら行いましょう。


仕上げ磨きには、汚れを落とすだけでなく、お口の中を点検するといった目的もありますので、生え変わりが完了するまで続けてください


4.歯ブラシの交換日を決める

歯ブラシは使っているうちに劣化し、毛先がひらいてきます。


そうなると、どれだけ磨いても汚れをじゅうぶんに落とすことはできません。


それどころか歯や歯ぐきを傷つけてしまう可能性もあるのです。


歯ブラシは1カ月に1回は交換するのがおすすめです。


いつ替えたか忘れてしまうこともあるかと思いますので、毎月同じ日に交換するように決めておくと、替え忘れを防げます。


5.歯間ブラシを使う

食べものがはさまりやすい歯と歯の間の汚れは、歯ブラシだけでは6割程度しか落とせないといわれています。


歯間ブラシやデンタルフロスを使うと約9割まで除去率が上がります。


お口にあったサイズの歯間ブラシを選ぶ必要がありますので、どのタイプがあっているか歯科医院におたずねください。


▼歯磨きについて詳しく知りたい方はこちら▼
歯周病は歯磨きで改善!~正しい歯磨き、できていますか?~【歯周病の予防】


6.ごはんはしっかり噛んで食べる

食事のとりかたにもむし歯を予防するためのポイントがあります。


まずは、しっかりと噛むことを心がけましょう。


1口につき30回ほど噛むのが理想です。


噛む量が多いと、唾液の分泌量も増加します。


唾液には、食べかすや汚れを流す自浄作用と、歯の石灰化を促し、むし歯を予防するはたらきがあります。


顎の骨を強くする効果もありますので、「1口30回」を合言葉に頑張りましょう。


7.好き嫌いせずにバランスよく食べる

むし歯菌が作り出す酸に負けない強い歯を作るために必要な栄養素を、毎日の食事からバランスよく摂りましょう。


乳製品や小魚などに含まれているカルシウムは象牙質を形成し、歯質を強くする効果が期待されます。


また、カルシウムの吸収を助けるはたらきをするビタミン類も同時に摂取できるような献立がおすすめです。


レバーや卵に含まれているビタミンA、果物や緑黄色野菜に含まれているビタミンCは象牙質やエナメル質の元になるため、意識して摂るようにしましょう。


8.おやつの時間と量を決める

普段は中性なお口の中は、食べものが入ると、酸性に傾きます。


しばらくすると唾液のはたらきで中性に戻りますが、食べものが常にお口の中に入っていると、酸性の状態が長く続き、むし歯になりやすくなるのです。


だらだらと時間を決めずに食べたり、ちょこちょこと頻繁に食べていると、食べものがお口の中にある時間が長くなるので要注意です。


おやつを食べるときは、事前に量と時間を決めておくことが大切です。


9.甘いものを食べすぎない

小さいお子さまは砂糖を多く含んだ甘いお菓子を好む傾向にあります。


むし歯菌は糖が大好物ですので、糖分の摂取量が多ければ多いほどむし歯になるリスクは高まります。


甘いものが食べたいときは、果物などの自然な甘みのものを選ぶようにしましょう。


甘いお菓子を食べるときは、飲みものはジュースではなくお茶や牛乳にするなど、糖分の摂取量をコントロールするようにしてください。


10.家族で定期検診に行く

症状の有無に関わらず、定期的に歯医者さんに行くことが大切です。


むし歯は初期の段階では自覚症状がほとんどありません。


そのため、プロの目で見なければ病変に気が付くことは難しいでしょう。


定期検診を習慣にしていると、ちょっとした変化にもすぐに対応できます。


ご家族皆さんが一緒だと、お子さんも安心してお口を開けてくれるでしょう。


小さな頃から定期検診を受けていると、歯医者さんに行くことが普通のことになり、自然と健康なお口を維持できるようになります。


▼歯医者へ予防のために通院するメリットを知りたい方はこちら▼
予防歯科に通うメリット


歯科医院は大切な歯を守るパートナー

歯科医院はむし歯を治療するためだけに行く場所ではありません。


むし歯を予防したり、治療後のメンテナンスをしたりするところだとお考えください。


チームプレーでむし歯を予防しましょう

毎日のご家庭でのケアだけでは、むし歯を完全に防ぐことはできません。


同じように、歯科医院で行うケアだけでも、不十分です。


毎日のセルフケアと歯科医院でのプロケアを併用することが重要なのです。


歯科医院では、専用の機器を使用して歯磨きでは落としきれない汚れをクリーニングで取り除いたり、歯質を強くするためにフッ素を塗布したりします。


また、お一人お一人のお口に合わせたブラッシング指導デンタルケア製品の選び方など、毎日のお手入れを効果的に行うためのアドバイスも行っていますので、上手にご利用ください。


とくに、お子さんの場合は、ご本人と保護者の方、歯科医院がそれぞれ役割分担しながら、むし歯ゼロに向けて取り組む必要があります。



倉敷のウィステリアデンタルオフィスは小さなお子さんからシニアの方まで、幅広い世代の方に安心して通っていただける歯科医院です。


ライフステージに合わせたきめ細やかな予防ケアをご提案して、皆さんのお口の健康をお守りしますので、どんなことでもご相談ください。


私たちと一緒にむし歯ゼロのお口を作りましょう。





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クリーニングがむし歯予防に役立つ理由