皆さん、こんにちは。
倉敷の歯医者「Wisteria dental office(ウィステリアデンタルオフィス)」です。
「子どもの歯並びが悪いのが気になる……もしかして遺伝?」とお悩みではないですか。
歯並びが悪いと、むし歯になりやすかったり滑舌が悪くなったりと、さまざまな影響があります。
歯並びやかみ合わせが悪いことによって、全身の健康や発育に関しても影響も出てきます。
そのため、子どもの矯正相談は、早めに始めるのがお得だと言われているのをご存じでしょうか。
今回は、子どもの歯並びを矯正するのが早い方がよい理由や、親御さんからの遺伝について、解説します。
谷村 博史 院長
当院では初診からすぐに治療をすることはいたしません。
まずはカウンセリングで患者さんのお悩みやお気持ちを理解することから始めます。
そして患者さんと一緒に治療の計画を立て、ご希望も考慮しながら段階を踏んで治療を進めていくことを徹底しています。
患者さんの歯への健康意識も年々高まっているかと思いますが、当院では歯が悪くなる前の「予防」「定期検診」に力を入れております。定期的に当院に通っていただくことで、将来の歯の残存率を高め、何歳になっても健やかな状態を保っていただきたいと考えています。
医院名:Wisteria dental office
所在地:〒701-0115 岡山県倉敷市二子201−1
監修者:谷村 博史 院長
Contents
歯並びは遺伝する?
まず、親の歯並びは子どもに遺伝するものなのか、気になりますよね。
ずっとご自身の歯並びが気になっている保護者の方なら、「自分の子どもも歯並びが悪くなるのではないか」と心配に思うかもしれません。
歯並びが決まるのには、以下のような要因があります。
骨格が遺伝する
顔の形、骨の大きさ、歯の大きさなどの要素から、骨格のバランスによって歯並びが決まってきます。
骨格は遺伝するものなので、歯並びが悪かった方は子どもも歯並びが悪くなる可能性があります。
そのため、歯並びは遺伝すると言えるでしょう。
また、親のどちらかが下顎が上顎よりも前に出てしまっている受け口(反対咬合)の場合、特に遺伝する可能性が高いと言われています。
生活習慣による歯並びの悪化もある
「自分は歯並びがきれいだったから大丈夫」と思っても、油断はできません。
子どもの歯並びが決まる要因として遺伝が関係しているのは、3割程度だと言われています。
遺伝のほかに、生活習慣などの後天的なものが大きな要因となるのです。
食生活や、癖、姿勢など普段何気なくしている生活習慣が歯並びを悪くする可能性もあるというのを意識して気を付けるようにしましょう。
以下のような癖があるお子さんは、要注意です。
・指しゃぶり
・爪、唇を噛む
・舌を前に出す
・柔らかいものばかり食べて噛む回数が少ない
・口呼吸
指しゃぶりなどは、大きくなるにつれやらなくなるお子さんが多いですが、癖で続けてしまっている場合は歯並びに影響する可能性があります。
これらの癖がある場合は、スキンシップや声掛けをしたり環境の工夫をしたりして、早めに直しておけると良いですね。
【子どもの歯並び矯正】矯正相談は早い方がおすすめな理由
子どもの歯並び矯正は、早いうちに始めるのがおすすめです。
その理由について、ご紹介します。
治療開始の最適な時期には個人差があるから
矯正の治療を始めるのに最適なタイミングは、個人差があります。
「まだ子どもも小さいし、歯医者に連れて行かなくても大丈夫」と思っていて気が付いたら、治療の最適なタイミングを逃してしまっているかもしれません。
治療タイミングを逃さないためにも、早めに歯医者に通う習慣をつけることが大切です。
乳歯の生え始める生後6カ月くらいには、一度子どもを歯医者に連れて行くといいとされています。
適切なタイミングで治療開始できれば、治療期間も短くすむ場合が多いです。
定期的に歯医者に通うことで、むし歯も予防できるので一石二鳥ですね。
発育を利用して矯正できるから
子どものうちは骨が成長途中なので、発育を利用して少ない負担で矯正することが可能です。
大人になってからの治療の場合、成長の止まった骨を移動させる必要があり治療に時間がかかります。
治療中は矯正器具の違和感や、痛みを感じやすく負担として訴える方も多いです。
その点、早いうちに治療を始めて骨の発育段階で顎の形を整えてあげていれば、その後治療を行う場合も比較的治療期間が短くなります。
歯並びがきれいなことでメリットがあるから
歯並びがきれいな状態だと、さまざまなメリットがあります。
具体的に上げられるのは、以下の通りです。
・磨き残しが少なく、むし歯になりにくい
・はっきりとした発音で会話がスムーズになる
・見た目に自信が持てるようになる
・筋肉のバランスが整って正しい姿勢を維持しやすい
・かみ合わせが整って集中力が維持しやすい
これらのメリットは大人になってからでの矯正でも感じられるものですが、負担の少ない早いうちに治療してしまった方がお得ですよね。
抜歯をしなくて済む可能性があるから
大人になってから矯正をしようとすると、成長の止まった骨の形を整えるため外科手術が必要となります。
場合によっては、歯が正しい位置に移動しやすいスペースを確保するために、健康な歯を抜く「抜歯」が必要になることも。
抜歯は体にとっても負担が大きく、歯を失うことにもなるためなるべく避けたいですよね。
子どものうちから矯正治療をしていれば、顎の成長に合わせて治療できるので抜歯するリスクを少なくできます。
【子どもの歯並び矯正】いつ治療するのがいい?
前述の通り、治療を始めるのに最適なタイミングには個人差があります。
しかし、一般的に治療を始めるだいたいの時期があるので歯医者に通う際の参考にしてみてください。
第1期治療
第1期治療は、6〜10歳頃を目安に行います。
この時期の治療は、顎の成長を正しく導き、顎を広げて歯が生えやすい状態にすることを目的としています。
この段階では、歯並びを整えるというよりも、治療がしやすい土台作りをしていくような感じです。
この時期から治療をしておくことで、その後の矯正期間が比較的短くなります。
指しゃぶり、口呼吸などの癖が原因で歯列に問題が出ている場合、早い段階で指摘することで癖を直しやすくできます。
第2期治療
第2期治療は、小学校高学年〜中学生を目安に行っていくものです。
顎の成長が止まって、永久歯が生え始めるころに歯列矯正をしていきます。
第1期治療で顎の矯正が必要ないと判断された場合は、この時期から治療を始めることになります。
この時期の治療方法は、大人の歯列矯正と同じ方法で行っていくのが特徴です。
歯の並びを整えたり、かみ合わせの調節をしたりというのを主に行っていきます。
【子どもの歯並び矯正】海外の方が矯正に積極的な理由
海外と日本では、子どもの歯列矯正に対しての意識が大きく違っているというのをご存じでしょうか。
海外に行くと、日本人は歯並びの悪い印象を持たれがちです。
例えば日本人に多い八重歯は、日本ではチャームポイントとして捉えられることが多いです。
しかし、海外ではドラキュラを連想させるとして良いイメージがなく、矯正すべき歯並びと言われているのです。
日本では、子どもの歯列矯正をしようと意識する機会は少ないですが、海外では子どものころに歯列矯正をするのが常識と考えられています。
海外の方が子どもの歯並び矯正に積極的なのには、理由があります。
海外の方の考えを参考にして、子どもの歯並び矯正をするようにしましょう。
相手に与える印象に影響するから
海外では、歯並びが悪いのは自己管理が苦手と思われる傾向にあります。
清潔感のない印象も与え、ビジネスシーンや恋愛において不利になると考えられているそうです。
歯並びが、仕事や恋愛に影響を与えるというのは日本にはあまりない感覚ですよね。
むし歯や歯周病予防の意識が高いから
日本では、「歯医者に行くのは歯が痛くなったときだけ」と思っている方が多いです。
しかし、海外では「歯医者は治療よりも予防のために行く場所」という認識が強いです。
健康保険制度がなく、治療費が高額になることも予防意識の高い理由のひとつであると言えるでしょう。
歯列矯正できれいな歯並びになると磨き残しが少なくなるので、むし歯予防のために歯並びを整えるという意識があるようです。
子どもの将来のために役立つから
かみ合わせが悪いと、発音が悪くなったり、姿勢が悪くなったり、集中力が低下したりとさまざまなデメリットがあります。
子どもが勉強やスポーツを頑張れるように、子どもの将来を考えて矯正をするという意識を持っている方も多いようです。
親として、集中力が低下して子どもが持つ本来の力が発揮できないというのは避けたいですよね。
矯正治療でかみ合わせを整えることで、きれいな姿勢で集中してものごとに取り組んでほしいという保護者の気持ちが表れていると言えるでしょう。
子どもの歯科矯正はお早めに
きれいな歯並びにするために、保護者の方は適宜歯並びを悪くする癖を直す声掛けをするなどの配慮も大切です。
矯正中は、矯正器具があることで歯磨きがしづらくなり、矯正器具のすき間の磨き残しからむし歯になりやすいと言われています。
矯正治療中は矯正器具のすき間に磨き残しがないか確認したり、矯正が途中で嫌になったりしないようサポートをしてあげましょう。
日本では矯正器具にネガティブなイメージを持っている方も多いですが、マウスピースなどの目立たないタイプのものもあり、状態や希望に合わせて選ぶことが可能です。
矯正を早めに始めれば、お子さんの負担も軽減でき治療費も抑えられます。
ぜひ、今から子どもの歯並びの矯正を検討してみてください。
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