大人に多い二次むし歯!治療した歯の再発を防ぐ6つの方法とは?

2023/06/15 【】

皆さん、こんにちは。
倉敷の歯医者「Wisteria dental office(ウィステリアデンタルオフィス)」です。

 

皆さんは、大人になってからむし歯治療をしたことはありますか?
むし歯といえば子どもの病気のイメージがあるかもしれませんが、じつは大人にも多くみられます。

 

平成28年に行われた調査によると、20歳以上の9割以上がむし歯治療を経験したことがあるとの結果が出ており、大人になってからもむし歯対策が必要だということがわかります。

 

 


(出典:厚生労働省e-ヘルスネット-大人のむし歯の特徴と有病状況より) >

 

その中でも、特に気をつけたいのが大人に多いとされている「二次むし歯」です。

 

二次むし歯とは、過去に治療した歯が再びむし歯になることなのですが、歯を失うリスクが非常に高く、注意が必要です。

 

とはいっても、「二次むし歯」という言葉を初めて聞く方が多いかもしれませんね。
本記事では、二次むし歯の特徴や原因、二次むし歯を防ぐための6つの方法についてご紹介します。

 

これまでにむし歯治療をした経験のある方は、ぜひ最後までご覧になってください。

 



谷村	博史 院長
谷村 博史 院長

谷村 博史 院長

倉敷市の【Wisteria dental office】院長の谷村 博史です。
当院では初診からすぐに治療をすることはいたしません。
まずはカウンセリングで患者さんのお悩みやお気持ちを理解することから始めます。
そして患者さんと一緒に治療の計画を立て、ご希望も考慮しながら段階を踏んで治療を進めていくことを徹底しています。
患者さんの歯への健康意識も年々高まっているかと思いますが、当院では歯が悪くなる前の「予防」「定期検診」に力を入れております。定期的に当院に通っていただくことで、将来の歯の残存率を高め、何歳になっても健やかな状態を保っていただきたいと考えています。

医院名:Wisteria dental office
所在地:〒701-0115 岡山県倉敷市二子201−1
監修者:谷村 博史 院長



 

大人に多い二次むし歯!特徴を解説


二次むし歯とは、その名前の通り2回目のむし歯のことです。
2回目のむし歯は、1回目のむし歯とは異なるこのような特徴があります。

 

症状に気付きにくい

二次むし歯は、詰め物や被せ物で覆われた部分に発生するため、見た目ではなかなか気付けません。
また、1回目の治療で神経をとった歯であれば、痛みを感じることもなく、発見が遅れるケースがあります。

 

進行が早く重症化しやすい

二次むし歯は、詰め物や被せ物のつなぎ目からむし歯になるため、歯の内部にある「象牙質」に到達しやすくなります。
「象牙質」とは、歯の内側にある柔らかい組織のことです。
象牙質まで到達したむし歯は、進行速度が速く、重症化しやすい特徴があります。

 

歯を失うリスクが高い

同じ歯を何度も治療をするたびに、徐々に歯質が失われて、歯が脆くなります。
やがて、噛む力に耐えきれずに歯の根が折れたりむし歯菌に再感染したりして、歯を失うリスクが高くなります。

 

 

二次むし歯はなぜおこる?原因を解説


一度治療したはずなのにまたむし歯ができる原因は、以下のような複数の理由が考えられます。

 

詰め物や被せ物の劣化

治療が終わってすぐの詰め物や被せ物は、削った歯の形に合わせて、ぴったりとくっついています。
しかし、年月が経つごとに詰め物や被せ物が劣化し、歯と人工物の間に生じたすき間からむし歯菌が入り込みやすくなります。

 

特に、保険適用されている詰め物や被せ物は、劣化しやすい傾向にあるため、注意しましょう。

 

セメントの劣化

詰め物や被せ物をくっつけているセメントも、年月が経つと劣化したり唾液中に溶け出したりするため、歯と人工物の間にすき間が生じる原因になります。

 

お手入れ不足

お手入れ不足によって磨き残しが多くなると、お口の中のむし歯菌が増殖し、むし歯が発生しやすくなります。
特に、段差やすき間がある部分には、むし歯の原因である歯垢が付着しやすいため、念入りなケアが必要です。

 

治療の精度

治療の精度は、このような条件によって左右されます。

・むし歯菌を完全に取りきれているか
・精密な型取りをしているか
・精密な詰め物や被せ物をつくっているか

むし歯菌をすべて取り除き、ぴったりと歯に密着させた詰め物や被せ物であれば、二次むし歯のリスクは低いといえるでしょう。
そのためには、歯科医師や歯科技工士の技術力が必要になります。

 

 

治療した歯をむし歯にしない!二次むし歯を防ぐ6つの方法

一度治療した歯は大切にしたいと、ほとんどの方が思われることでしょう。
むし歯の再発を防ぐためにどうすればいいのか、具体的な方法を6つご紹介いたします。

 

【1】歯垢(プラーク)を除去する


むし歯の再発を防ぐためには、歯垢(プラーク)をしっかりと除去することが大切です。
特に、治療した歯に生じた段差やすき間には歯垢が付着しやすいため、念入りに歯ブラシをあてるようにしましょう。

 

また、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスなどの清掃器具を使うことで、歯垢除去率がアップします。
さまざまな道具を駆使しながら、お口の中を清潔に保ちましょう。

 


▼正しいデンタルフロスの使い方を詳しく知りたい方はこちら▼ >

 

銀歯をセラミックに変える


詰め物や被せ物の材料によっては、歯垢がくっつきやすい種類があり、その代表的なものが銀歯です。

 

銀歯は、年月が経つとお口の中で徐々に溶け出して、表面がザラザラになったり歯と銀歯の間にすき間が生じたりします。
銀歯が劣化して生じたすき間や凹凸には歯垢がくっきやすく、むし歯になりやすいため注意しましょう。

 

一方、セラミックは年月が経っても劣化しにくく、表面がツルツルとした滑らかな状態を保つことが可能です。
ツルツルした平たい部分には歯垢がくっつきにくいため、銀歯をセラミックへ交換することで、二次むし歯を予防できます。

 


▼銀歯の影響について詳しく知りたい方はこちら▼ >

 

高度な歯科治療を受ける


むし歯の再発を防ぐには、精密な治療が受けられる歯科医院を選ぶことも大切です。
歯科医院によっては、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)などの高性能な機械を使用しているところもあるため、事前に確認しておくといいでしょう。
当院でも、歯の根の治療をする際にマイクロスコープを使用しておりますので、気になられる方はお気軽にお声かけください。

 

定期的に歯科検診を受ける


毎日の歯磨きと並行して定期検診を受けることで、より予防できる可能性を高めます。
なぜなら、どれだけセルフケアを念入りに行っても、完璧に歯垢を取り除くのは難しいからです。
定期的に歯科検診を受けて、お口のすみずみまで汚れを取り除きましょう。

 

また、歯科検診を受けることで、ご自身では気付きにくいトラブルの発見につながります。
特に、二次むし歯は発見が遅れると歯を失いやすいため、定期的なお口のプロによるチェックを受けて、早期発見・治療を行いましょう。

 

【5】むし歯に注意した食生活をする


むし歯の原因は細菌だけでなく、食生活も大きく関わっています。
二次むし歯を予防するために、次のようなポイントに気をつけるといいでしょう。

・だらだら食べない
・ちょこちょこ食べない
・食事の時間を決める

むし歯は、歯が溶ける「脱灰」と、歯を修復する「再石灰化」のバランスが崩れたときにおこります。

 

食事の時間を決めず頻繁に食べものを口にしたりだらだら食べ続けたりすると、歯が脱灰した状態が続き、うまく再石灰化が行われません。
このような状態が続くことで、やがてむし歯へと発展します。

 

二次むし歯を予防するためにも、食生活を改善し、お口の環境を整えることが大切です。

 

とれかけの詰め物や被せ物治療する


詰め物や被せ物がとれかかっているということは、なんらかのトラブルが生じている証拠です。
完全に取れていないからといってそのままにしておくと、詰め物や被せ物のすき間から細菌が侵入し、むし歯が再発する原因につながります。

 

早めに治療を行い、歯の形にピッタリと合うようつくりかえましょう。

 

 

二次むし歯を予防したい方はウィステリアデンタルオフィスへ


二次むし歯は1回目のむし歯とは異なり、歯を失う原因につながりやすいため、注意が必要です。
昔治療したからといって油断してしまいがちですが、詰め物や被せ物をしている歯は再発しやすいと踏まえた上で、しっかりと予防しましょう。

 

ウィステリアデンタルオフィスでは、歯ぐきの検査やクリーニングを行い、患者さんの健康なお口を維持するお手伝いをさせていただいております。
お一人お一人に合わせた歯磨きの方法をお伝えしておりますので、二次むし歯を予防したいとお考えの方は、ぜひ当院へお越しください。

 

当院は、歯が悪くなる前の予防や定期検診に力を入れ、患者さんが何歳なってもすこやかな状態を保っていただきたいと考えております。
そのため、広々とした駐車場を完備したり、院内をバリアフリー設計にしたりするなど、どなたでも通いやすい環境づくりを大切にしています。

 

大人のむし歯を予防し、いつまでも健康なお口を保っていただくためにも、当院へのご来院をお待ちしております。

 


▼当院の診療案内について詳しく知りたい方はこちら▼ >